アーネスト・クライン

アーネスト・クライン（Ernest Christy Cline、1972年3月29日 - ）は、アメリカ合衆国出身の小説家、脚本家として知られています。

経歴

1996年、『バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー』の続編脚本を二次創作として執筆し、インターネット上で公開したことがきっかけで注目を集めました。1998年には、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス|スター・ウォーズ エピソード1_ファントム・メナス』の製作が決定したことを受け、『ファンボーイズ』の脚本制作に取り組みました。この脚本もネット上で公開され、人気を博したことが、俳優ケヴィン・スペイシーの目に留まり、彼のプロデュースによって2009年に映画化が実現しました。

2011年には、小説『ゲームウォーズ』（原題：Ready Player One）をアメリカで発表し、ベストセラーとなりました。その後、2018年にはスティーヴン・スピルバーグ監督によって『レディ・プレイヤー1』として映画化され、世界的な成功を収めました。2014年には、ザック・ペンらと共に、都市伝説として語られていた「ビデオゲームの墓場」の調査に参加し、『E.T.』などのゲームソフトを発掘しました。この発掘を題材にしたドキュメンタリー映画『ATARI GAME OVER アタリ ゲームオーバー』を製作にも携わっています。

私生活

2016年には、作家のクリスティン・アポトウィッチと結婚しています。自身を熱狂的な『オタク』と公言しており、『ゲームウォーズ』の映画化権売却によって得た収入でデロリアンDMC-12を購入し、『ゴーストバスターズ』のステッカーやプロトンパックなどを装着するなど、個性的な装飾を楽しんでいます。また、親日家としても知られ、日本のカルチャーにも深く精通しています。70年代から80年代にかけての日本のロボットアニメや『機動戦士ガンダム』、『ゴジラ』シリーズ、『ウルトラマン』などに対する愛情を公言しています。アメリカでは未公開の日本の特撮作品にも目を配っており、『ゲームウォーズ』では東映版『スパイダーマン』の巨大ロボット、レオパルドンを重要な役割で登場させるなど、日本のポップカルチャーを自身の作品に取り入れています。

主な作品

『バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー2』脚本（映画『バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー』の続編を描いた二次創作）
『ファンボーイズ』脚本
『ゲームウォーズ』小説
『Ready Player Two レディ・プレイヤー2』小説
『ATARI GAME OVER アタリ ゲームオーバー』製作、出演
『ミステリー・サイエンス・シアター3000』脚本に参加
* 『アルマダ』小説

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