アーバニア千代田

アーバニア千代田は、愛知県名古屋市中区千代田に位置するマンションです。名古屋市の都心部における居住を促進する目的で、住宅・都市整備公団によって建設されました。このマンションは、名古屋市内初の超高層マンションとして知られています。

概要

アーバニア千代田の建設には、当時としては最新の技術であったRC積層工法が採用されています。この工法は、高層化に伴って柱が太くなるのを防ぐために用いられました。通常、高層建築では構造を支えるために柱が太くなりますが、RC積層工法を用いることで、よりスマートな構造を実現しています。

また、アーバニア千代田は、千代田火災保険（現・あいおいニッセイ同和損害保険）の名古屋における本部機能を入居させるための千代田火災名古屋ビル（現・あいおいニッセイ同和損保名古屋鶴舞ビル）と一体的に開発されました。千代田火災保険は、東海銀行やトヨタ自動車と親密な関係にあり、名古屋で強い地盤を持っていました。この一体開発は団地認定を受け、容積率の割増などの優遇措置が適用されました。

しかし、六本木ヒルズのような全体を指す名称は存在せず、通常の管理・運営はアーバニア千代田とあいおいニッセイ同和損保名古屋鶴舞ビルで別々に行われています。

あいおいニッセイ同和損保名古屋鶴舞ビル

あいおいニッセイ同和損保名古屋鶴舞ビルは、元々千代田火災名古屋ビルとして建設されました。企業再編に伴い、現在の名称に変更されています。現在は、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社の東海業務部が利用しており、他社へのオフィス賃貸は行われていません。

建築概要

建築面積: 1,921.62m2
延床面積: 14,201m2
設計: 伊藤建築設計事務所

参考文献

RC積層工法による21階建高層住宅の施工 アーバニア千代田市街地住宅
* 中区の団地認定区域 アーバニア千代田　名古屋市住宅都市局

アーバニア千代田は、その建設背景や技術的な特徴、そして隣接するオフィスビルとの関係性において、名古屋の都市開発における興味深い事例と言えるでしょう。

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