アービング・ファルー

アービング・ファルー：類まれな才能と幾多の挑戦

アービング・ファルー。プエルトリコのハト・レイで1983年6月6日に生まれたこの内野手は、メジャーリーグという夢舞台を経験した選手です。右投げ両打ちという持ち味を生かし、幾多のチームを渡り歩いた彼の野球人生は、まさに挑戦の連続でした。

輝かしいキャリアの始まりと挫折

プエルトリコの高校卒業後、ファルーはアメリカ合衆国アイオワ州のインディアンヒルズ短期大学に進学します。2003年、カンザスシティ・ロイヤルズからMLBドラフト21巡目（全体612位）で指名を受け、プロ野球選手としての道を歩み始めます。

2012年、念願のメジャーデビュー。ニューヨーク・ヤンキース戦で、その名をメジャーリーグの歴史に刻みます。この年は24試合に出場し、打率.341、7打点という素晴らしい成績を残しました。しかし、2013年は主にAAA級オマハ・ストームチェイサーズでプレーし、メジャーでの出場はわずか1試合に終わります。シーズン終了後、自由契約となりました。

移籍とメジャーでの挑戦

2013年12月、ファルーはミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結び、新たな挑戦を始めます。2014年、AAA級ナッシュビル・サウンズでシーズンを迎え、5月にはメジャー契約を結び25人枠入りを果たします。しかし、ブルワーズでの活躍は短く、同年6月にはサンディエゴ・パドレスに移籍。再びAAA級でプレーした後、メジャーへ昇格しますが、期待された活躍はできませんでした。その後、ブルワーズに復帰するも、メジャー昇格を果たすことなく、シーズン終了後にFAとなります。

マイナーリーグでの奮闘

2014年11月、ファルーはシンシナティ・レッズとマイナー契約。2015年は傘下のAAA級ルイビル・バッツでプレーし、121試合に出場して打率.270、3本塁打、43打点、19盗塁と安定した成績を残します。しかし、メジャー昇格には至らず、シーズン終了後にFAとなります。その後、メキシカンリーグのオアハカ・ウォーリアーズでプレーするも、短期間で自由契約となります。

古巣ロイヤルズ、そしてナショナルズとマイナー契約を結び、2018年までプレーを続けます。ロイヤルズ傘下ではAAA級オマハで46試合に出場し、打率.267、4本塁打、27打点という成績を残しました。

国際舞台での活躍

ファルーは2013年のワールド・ベースボール・クラシックにもプエルトリコ代表として出場。国際舞台でもその実力を示しました。

まとめ

アービング・ファルーのキャリアは、メジャーリーグという頂点への挑戦と、マイナーリーグでの地道な努力の物語です。メジャーでの輝かしい活躍と、マイナーリーグでの長く続いた挑戦は、多くの野球ファンに深い印象を与えました。彼の野球人生は、常に次の目標に向かって努力を続けることの大切さを教えてくれる、一つの成功物語と言えるでしょう。

主な所属チーム:
カンザスシティ・ロイヤルズ
ミルウォーキー・ブルワーズ
サンディエゴ・パドレス
シンシナティ・レッズ
[オアハカ・ウォーリアーズ]
ワシントン・ナショナルズ

主な成績:
2012年：打率.341、7打点
2015年：打率.270、3本塁打、43打点、19盗塁
2016年：打率.267、4本塁打、27打点、1盗塁

その他:
従兄弟に元メジャーリーガーのルイス・アリセイア
* 2013 ワールド・ベースボール・クラシック・プエルトリコ代表出場

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