打点

打点とは

打点（だてん、英：Run batted in / RBI）は、野球、ソフトボール、クリケット等で打者の成績を示す基準の一つです。特に野球においては、選手がいかに得点に貢献したかを測るための重要な指標となっています。

打点の記録方法

打者に打点が記録されるのは、以下のような場面です。

• - 安打や犠打、犠飛、内野ゴロ、または野手選択の結果、走者が本塁に触れて得点した場合。
• - 満塁の際に四死球や打撃妨害、走塁妨害によって、打者が一塁に進み、三塁走者が得点する場合。
• - 打者自身が本塁打を打った際も打点として記録されます。

特に、満塁の場面で本人が本塁打を打つと最大4打点が付与されるため、これが一打席での最高記録となります。

守備側の影響

守備側のエラーや失策によっても得点が入ることがありますが、その場合は明確な条件があります。失策があったとしても、無死または一死の状態で得点できたと判断された場合のみ打点が記録されます。逆に、併殺打が記録されてしまうと、得点が入ったとしても打点は付与されません。

併殺打と打点

併殺打は、打者が特定の状況で走者をアウトにすることによって記録されます。併殺の成立によっては、打者に打点が記録されないこともあります。1997年までは、振り逃げの結果で走者が得点した場合には打点が認められましたが、1998年以降はこの規定が変更されています。

打点の評価

打点を多く記録した選手は「クラッチヒッター」と称され、シーズン中に90打点以上を達成することが一流選手の目安とされています。しかし、セイバーメトリクスの観点からは、打点は走者の有無に影響されるため、それほど重要視されないこともあります。著書『マネー・ボール』では、打点にこだわる伝統が「大いなる狂気の見本」と表現されています。打者自身の力量だけでなく、チームメイトの出塁率にも影響されるため、運の要素も大きいとされています。こうした理由から、メジャーリーグでは打点を多く稼げる3番や4番の打者よりも、出塁率が高い2番打者を重視するチームが増加しています。

日本プロ野球での打点記録

2023年シーズン時点での記録によると、日本プロ野球における最多打点は、左打者がランディ・バース（1985年）、村上宗隆（2022年）の134打点であり、両打者ではフェルナンド・セギノールの108打点（2004年）が記録されています。

メジャーリーグでの打点記録

同様にメジャーリーグでも打点の記録が管理されており、シーズンでの最多打点としてはマーク・テシェイラが2005年に記録した144打点があります。特定の試合での記録もあり、ジム・ボトムリーやマーク・ウィッテンは1試合での最多打点として知られています。

まとめ

打点は選手が得点に貢献した実績を反映する重要な指標であり、シーズンを通じて選手のパフォーマンスを測る一つの手段となっています。野球の戦略や選手評価において、打点は欠かせない要素だと言えるでしょう。

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