アーロン・ムーイ

アーロン・フランク・ムーイ

アーロン・フランク・ムーイ（Aaron Frank Mooy）は、1990年9月15日にオーストラリア・ニューサウスウェールズ州シドニーで生まれた元サッカー選手です。MFとして主にアンカーのポジションで活躍し、オーストラリア代表としても多くの試合に出場しました。彼の姓は「モーイ」とも表記されることがあります。

経歴

クラブ

ムーイはユース時代をイングランドのボルトン・ワンダラーズFCで過ごし、プロへの道を望んで2010年にスコットランドのセント・ミレンFCに移籍しました。ここで2シーズンをプレイした後、地元に新しく設立されたAリーグのウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCに移籍。初年度にしてレギュラーシーズンでの優勝に貢献し、23試合出場で1得点を記録しました。

2014年5月にはAリーグのメルボルン・シティFCに加入。そこで彼は瞬く間にレギュラーとなり、27試合で7ゴール8アシストを記録し、その翌年には11ゴールとAリーグ記録の21アシストを達成。オーストラリアの監督アンジェ・ポステコグルーからは「Aリーグ史上最高かつ最も刺激的な選手」と称賛されるほどに成長しました。

2016年6月、マンチェスター・シティFCと3年契約を結び、その後フットボールリーグ・チャンピオンシップのハダースフィールド・タウンFCに期限付き移籍が決定。2017年には800万ポンドで正式に移籍し、2019年にはブライトン＆ホーヴ・アルビオンへ1年間の期限付き移籍。その後、2020年には完全移籍し、3年半の契約を締結しました。

2020年8月には上海上港集団足球倶楽部に移籍し、2022年7月にはセルティックFCに完全移籍することが発表されました。セルティックでは国内3冠を達成し、2022-23シーズン終了後に現役引退を公表しました。

代表

ムーイは2009年にU-20オーストラリア代表としてFIFA U-20ワールドカップに出場した後、同年にアイルランド代表との親善試合でフル代表に初選出されました。2012年の東アジアカップ予選では、初出場となるグアム戦で早々に直接フリーキックを決め、代表初得点をマークしました。2014年のワールドカップには選外となりましたが、2015年以降は再び代表に呼ばれる頻度が増し、2018年のワールドカップ予選や同年のワールドカップにも出場。

2018年のワールドカップでは、グループステージの3試合全てで守備的MFとして先発し、チームに貢献しました。しかし同年の12月には膝の靭帯を痛めた影響で、アジアカップ2019を欠場する不運に見舞われました。

ムーイ選手はそのキャリアを通じて多くの成功を収め、オーストラリアサッカー界における一時代を築いた選手と言えるでしょう。

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