イオン京橋店

イオン京橋店について

イオン京橋店（イオンきょうばしてん）は大阪府大阪市都島区片町に位置していた大型商業施設で、イオンリテール株式会社によって運営されていました。この商業施設は京橋駅前という利便性の高い場所にあり、西館と東館の2棟から成り立っています。特に、東館の2階はJR京橋駅の西口と直結しており、さらにペデストリアンデッキを通じて京阪京橋駅や大阪ビジネスパーク（OBP）へもアクセスが可能であったため、多くの方々に利用されていました。店舗フロアは特殊な構造で、3階と4階では東館が西館よりも若干高く設計されており、同じ階の中でも段差が存在するというユニークな特徴を持っていました。

ダイエー京橋店時代

元々、1971年に近畿車輛事業所の跡地にて、京橋ショッパーズプラザ（ダイエー京橋店）としてオープンしました。建築には竹中工務店が関与しました。その後、1986年にはOBPの開発による集客力の向上を見込み、施設の増床が行われました。この際には、若者向けの衣料品を強化し、売上目標を10億円に設定しました。ダイエー時代の店番号は0235であり、ネットスーパーの取り扱いも行われていました。営業の期間中、店舗名は幾度か変わりましたが、イオンへの転換後も「イオン京橋店」として知られ続け、多くの方々に親しまれました。

この店舗は、大阪市におけるダイエーのシンボル的存在としても知られ、地域の重要な買い物文化を支えていました。彼の地で開業したダイエーの1号店「主婦の店・大栄薬局店」が閉鎖された後は、ダイエーの発祥地の象徴的な店舗となったのです。

イオン京橋店時代

2016年3月1日から営業権がイオンリテールに移管され、同月7日にダイエーとしての営業を終了しました。その後2日間の休業を挟み、同月10日にイオン京橋店として新たなスタートを切りました。しかし、2017年には大阪市が公表した耐震診断において、耐震強度の数値が低いことが指摘されました。これに伴い、京橋駅周辺地域が「都市再生緊急整備地域」に指定され、イオン京橋店も再開発の対象となりました。2019年9月30日には完全に閉店し、その後は解体工事が行われました。

閉業後の現状

2019年12月から2021年8月にかけて解体工事が進められた後、商業施設を併設したオフィスビルへの再開発が計画されています。また、この間の暫定的な利用として、イオンモールがイオン京橋店跡地に「FULALI KYOBASHI」という臨時商業施設を建設しました。2023年には第1期がオープンし、その後第2期も予定されています。

フロア構成と主なテナント

イオン京橋店の3階と4階は段差があり、特に東館が西館に比べて高くなっていました。2019年7月時点では、イオンリテールストアを中心に、「Green Parks topic」、「ユニクロ」、「キャンドゥ」、「マツヤデンキ」など、50以上の専門店が出店していました。かつて存在したテナントには、歴史的に重要な銀行や飲食店があり、地域の人々に長い間利用されていたことがわかります。

アクセス

この商業施設へのアクセスは非常に良好で、京阪・JR大阪環状線・学研都市線の京橋駅から徒歩2分の距離にあり、バスでも京橋駅前から数分程度で到着できるなど、非常に便利な立地でした。

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