イオン津ショッピングセンター

イオン津ショッピングセンターの歴史

イオン津ショッピングセンターは、三重県津市に位置していたショッピングセンターで、その歴史は1978年までさかのぼります。元々は中央毛繊の工場があった場所に、「津ショッピングセンターエル」としてオープンしました。当初は、ジャスコとニチイの2つの核店舗を持ち、地域のショッピングの主要拠点としての役割を果たしました。しかし、1994年にジャスコが閉店し、その後ニチイが改装を行い「津サティ」という名称に変更されました。

2000年には、隣接地にシネマコンプレックスがオープンし、「ワーナー・マイカル・シネマズ津」として映画上映が始まりました。これにより地域のエンターテインメント文化も変化し、津市の映画館としての新たな歴史が刻まれました。その後、サティは再び改名され2011年に「イオン津ショッピングセンター」となり、その核店舗もイオン津店へと移行しました。ここでは、地域の多様なニーズに応えるショップやレストランが展開され、地元の人々に広く利用されました。

店舗の多様性と経過

イオン津ショッピングセンターは、その営業期間の中で何度もリニューアルを行い、顧客のニーズに応じた店舗を提供してきました。特に、飲食スペースの拡充や、映画館の運営によって、訪れる人々に多くの選択肢を提供しました。イオンによる運営に戻ったことで、全国的に展開するイオンの系列店舗としての特徴を持つことになりました。店舗の看板についても、その時々によって変化があり、開業当初のジャスコとニチイのロゴがサティのロゴに統合され、最終的にはイオンのロゴが前面に出る形となりました。

2024年の春には、このショッピングセンターが一時休業することが発表されました。2月12日には、シネマを除く全ての施設が営業を終了し、2025年6月にはイオンシネマ津も閉館予定です。この閉館によって、イオン津ショッピングセンターは、約47年間の歴史に終止符を打つこととなります。

土壌汚染の発覚と今後の計画

この閉館後、建物の解体作業が進められる中で、土壌汚染の問題が発生しました。解体中に発見された六価クロム化合物による汚染は、前身となる工場の影響であることが確認されました。これに対して、2025年1月には跡地に新しい店舗が開設される計画が発表されました。具体的には「そよら津店」が2026年にオープンする予定です。

イオンシネマ津の役割

イオンシネマ津は、ショッピングセンターに併設された映画館であり、地域の娯楽の一角を担っていました。元々はワーナー・マイカル・シネマズとして開業し、津市内の映画観客に多くの作品を楽しませてきました。特に地域の舞台となった映画が公開される際には、多くの観客が訪れ、監督との舞台挨拶も行われるなど、地域文化の発信地でもありました。

2024年に一時閉館した後も、イオンシネマ津は営業を続けましたが、最終的には地元との契約期間の満了にともない、2025年にその幕を閉じました。こうして、イオン津ショッピングセンター及びイオンシネマ津は、津市の文化や経済に長きにわたって寄与してきた施設として記憶されることとなるでしょう。

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