イカルス星人

イカルス星人について

イカルス星人（いかるすせいじん）は、特撮テレビドラマ『ウルトラセブン』をはじめとするウルトラシリーズに登場する空想上の宇宙人です。彼らは別名「異次元宇宙人」とも呼ばれ、地球に対して侵攻を試みる存在として描かれています。特に、イカルス星人は第10話「怪しい隣人」で、その姿を披露しました。

イカルス星人の外見と能力

彼らの特徴としては、異常に大きな耳が挙げられます。この耳は、彼らの顔よりも大きく、視覚的にも圧倒される印象を与えます。イカルス星人の最大の武器は「アロー光線」であり、肩や腹部に開いた小さな穴から、強力な光線を発射します。この光線は、命中した地域を焦土に変えるほどの威力があります。

敵対行動とウルトラセブンとの戦い

イカルス星人は、地球征服の拠点を第17惑星イカルス星に持ち、そこから四次元空間に基地を建設します。彼らは、特にアンヌ隊員の友人である水野りつ子とアキラ姉弟の別荘の隣に四次元コントロール装置を完成させ、そこからイカルス円盤を駆使して地球を攻撃します。しかし、偶然に異次元に亀裂が発生し、ダンがこの亀裂を通じて四次元基地に侵入。四次元コントロール装置を破壊された結果、イカルス星人は巨大化し、本来の姿を現します。彼らは円盤と連携し、ウルトラセブンとの戦いを繰り広げますが、最終的にはアイスラッガーによって撃破されます。

イカルス星人のデザイン

イカルス星人のデザインは、成田亨によって考案されました。フィッシュやコウモリからインスパイアを受けた外見は、特撮ファンの間でも高く評価されています。また、イカルス星人特有の髭は、「亀の子だわし」を用いた手法で再現されています。

イカルス星人の後の登場

イカルス星人は、その後も様々な作品に登場しています。例えば、『ウルトラファイト』では「暴れん坊イカルス」としてのキャラクターが描かれ、特訓を重ねた結果、数々の戦闘技術を習得する様子が描かれています。また、映画『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』や『ウルトラマンX』においても新たなイカルス星人が登場し、劇中でのコンフリクトが展開されます。

戦闘スタイルと弱点

イカルス星人は、素手での戦闘を好む一方で、武器使用に否定的な姿勢を示す時もあります。彼らの特訓の結果として、独自の技を編み出すこともできるようになります。ただし、変身中に強い衝撃を受けると、能力が部分的に解けてしまうという弱点があります。

結論

イカルス星人は、特撮シリーズの中でも特に濃密で多面的なキャラクターとして描かれており、視覚的なデザインやストーリー展開の面でも魅力を持っています。彼らの冒険や戦いは、ウルトラシリーズが長年にわたって愛されている理由の一部です。今後の作品でも、彼らの活躍に期待が寄せられています。

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