イギリス無線協会

イギリス無線協会（RSGB）

イギリス無線協会（Radio Society of Great Britain, RSGB）は、イギリスのアマチュア無線愛好家を支援する非営利団体です。1913年に設立され、100年以上の歴史を持っています。

概要

RSGBは、イギリスにおけるアマチュア無線の発展と普及を目的として活動しています。主な業務内容は以下の通りです。

政府との連携: 英国情報通信庁（Ofcom）に対し、アマチュア無線家の利益を代表し、規制や政策に関する提言を行います。
技術支援: アマチュア無線家に対し、技術的なアドバイスやサポートを提供します。無線設備の構築、運用に関する情報提供、技術的な問題解決の支援などを行います。
教育プログラム: アマチュア無線に関する教育プログラムを支援します。初心者向けの講習会、資格取得のための講座、技術向上のためのセミナーなどを開催し、アマチュア無線の普及と発展に貢献します。
出版: 多くの書籍と月刊誌『RadCom』を発行しています。これらの出版物は、アマチュア無線に関する最新情報や技術的な知識を提供し、会員の学習を支援します。
ロビー活動: イギリス議会やOfcomに対し、アマチュア無線の重要性を訴え、支援を求めるロビー活動を行います。
国際連携: 国際電気通信連合（ITU）や世界無線通信会議（WRC）に対し、アマチュア無線家の利益を代表する国際組織である国際アマチュア無線連合（IARU）の国際事務局を務めています。

RSGBは約22,600人の会員を擁し、イギリスのアマチュア無線界において中心的な役割を果たしています。本部はベッドフォードにあります。

歴史

RSGBの歴史は、1913年7月5日に設立されたロンドン無線クラブに遡ります。同年9月には、クラブから協会へと名称が変更されました。1922年11月には、協会の名称がロンドンからグレートブリテンに変更され、現在の名称となりました。

第二次世界大戦中は、アマチュア無線の活動は一時的に禁止されました。しかし、多くの会員は、国内に潜伏する枢軸国の諜報員が利用する無線通信の傍受活動に従事し、国の安全に貢献しました。

2011年には、不正な経理が発覚し、理事長が辞任する事態となりました。しかし、その後、組織の再建が進められ、2013年には結成100周年を迎えました。

脚注

RSGBは、アマチュア無線家のための様々な活動を行っています。
RSGBは、イギリスのアマチュア無線界において重要な役割を果たしています。

関連項目

秘密情報部（MI6）：第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの無線傍受を行うため、多くのボランティアが参加し、RSGBの前身となっています。

外部リンク

公式ウェブサイト

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