イグニッション!

アルバム『イグニッション!』の紹介

『イグニッション!』は、2001年にリリースされたブライアン・セッツァーのアルバムで、正式には彼のバンド名義であるブライアン・セッツァー'68 Comeback Specialにより発表されました。この作品は、セッツァーがストレイ・キャッツ以来、久しぶりにトリオ編成のバンドで作り上げた意欲作です。アルバムには、彼のソロ作品と同じように、多彩なサウンドが詰め込まれています。

バンド名の由来である1968年の「'68 Comeback Special」は、エルヴィス・プレスリーが出演した特別番組から名付けられました。この影響はアルバム全体に色濃く反映されており、エネルギッシュな音楽性と50年代から60年代のロックンロールのエッセンスを受け継いでいます。本作では、ボーカルだけでなく、ギターや作曲でもその才能を遺憾なく発揮しています。

特に注目すべきは、アルバムの11曲目「フー・ウッド・ラヴ・ディス・カー・バット・ミー」です。この曲は、長年の友人であるジョー・ストラマーとの共同制作であり、ストラマーが所有していたキャデラックに触発されて書かれました。この楽曲は、セッツァーの歌詞表現とストラマーの影響が見事に融合した作品で、聴く人に強い印象を与えます。

収録曲一覧

アルバムには多くの魅力的な楽曲が含まれています。以下は収録されているトラックのリストです。

1. イグニッション - Ignition
2. 5イヤーズ、4マンスス、3デイズ - 5 Years, 4 Months, 3 Days
3. ヘル・ベント - Hell Bent
4. ホット・ロッド・ガール - Hot Rod Girl
5. 8トラック - 8-Track
6. '59 - '59
7. ルースター・ロック - Rooster Rock
8. サンタ・ローザ・リタ - Santa Rosa Rita
9. （ザ・レジェンド・オブ）・ジョニー・クール（パート2） - (The Legend Of) Johnny Kool (Part 2)
10. ゲット・エム・オン・ザ・ロープス - Get 'Em On The Ropes
11. フー・ウッド・ラヴ・ディス・カー・バット・ミー - Who Would Love This Car But Me?
12. ブルー・カフェ - Blue Cafe
13. ドリームズヴィル - Dreamsville
14. マラゲーニャ - Malaguena
15. ミステリー・トレイン（ライブ） - Mystery Train (Live)
16. ジーン・アンド・エディ（ライブ） - Gene And Eddie (Live)
17. ランブル・イン・ブライトン（ライブ） - Rumble In Brighton (Live)

また、日本盤にはボーナストラックも収録されており、ファンにとっては特別な意味を持つ作品といえるでしょう。各トラックはセッツァー独特のスタイルで、楽しさと感動を同時に提供してくれます。スタジオ録音だけでなく、ライブパフォーマンスも収められているため、彼の音楽的なエネルギーを生で感じることができます。

『イグニッション!』は、ロックンロールの魅力を余すところなく表現したアルバムであり、ブライアン・セッツァーの音楽キャリアにおける重要な一歩を示す作品となっています。聴く者を引き込むそのサウンドは、今もなお多くの人々に愛され続けています。

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