イザベル・グラール

マリア・イザベル・グラール・ドラード

マリア・イザベル・グラール・ドラード（通称グラートまたはグーラート）は、1984年10月23日生まれのブラジル出身のファッションモデルです。彼女は177センチという長身で、83-60-89の抜群のプロポーションを誇り、イタリア系ブラジル人として知られています。特に下着ブランド「ビクトリアズ・シークレット」での活動が広く知られており、2005年から2008年にかけて同ブランドの広告塔である“エンジェル”として活躍しました。また、「スポーツイラストレイテッド」の水着特集や「マキシム」誌の「ホット100」企画に登場するなど、多くの媒体で注目を浴びています。

幼少期とモデル業の始まり

サンパウロ州で誕生した彼女は、幼少期に周囲から“キリン”と呼ばれるほどの長身を持ち、そのために学校では孤立した存在でした。特に高校時代には、周囲の男子たちが友人目当てで近づいてくることが多く、彼女自身にとっては寂しく、辛い時期だったとされています。この悲惨な時期は、後に彼女自身が振り返る際にも“孤独な時代”と評しています。

しかし、そんな彼女がモデル業に進むきっかけが訪れました。地元の街で母親と買い物をしていた時、偶然出会った美容師からモデルの道を勧められ、これをきっかけにサンパウロに引っ越し、本格的にモデルとして活動を始めました。2004年6月には、サンパウロ・ファッションウィークに参加し、ファッションブランド「イオディス」のビキニを着用してランウェイを歩くこととなりました。

ランウェイでのハプニング

彼女のモデルキャリアの始まりは、ちょっとした“赤面モノ”の事件からスタートしました。初めてのランウェイ仕事で、ビキニが滑り落ちて上半身が露出するという信じがたいハプニングに見舞われます。この出来事はブラジル国内のニュースで取り上げられ、一躍話題となり、結果的に彼女の知名度が急上昇。数奇な形での“ロケットスタート”と呼ばれるこの現象は、彼女のモデル人生に大きな影響を与えました。

ビクトリアズ・シークレットでの活躍

2005年、彼女は「ビクトリアズ・シークレット」との契約を結び、ランウェイ方面での活躍が評価されることとなります。翌年の2006年には、同ブランドの広告塔である“エンジェル”の一員にも選ばれました。彼女は、ジゼル・ブンチェンやアドリアナ・リマなど、名だたるモデルたちと共演し、雑誌への露出やさまざまな活動に従事しました。2008年までの3年間、彼女は“エンジェル”としての役割を全うし、ブランドにおける存在感を確立しました。

多数の雑誌での特集と表紙

彼女のモデルキャリアにおいて、雑誌への露出も見逃せません。デビューの年から、フランス、ブラジル、アメリカ、イギリスなどで『マリ・クレール』や『ヴォーグ』、『GQ』、『エル』などの表紙に登場しました。その中でも特に注目を集めたのは、2011年の日本版ヴォーグ誌への登場です。この出来事により、彼女はアドリアナ・リマやアレッサンドラ・アンブロジオと肩を並べるモデルとしての期待を寄せられました。

さらに、彼女はFHM誌の「世界で最もセクシーな女性100名」にもランクインし、レディー・ガガに次ぐ100位という評価を受けました。以降も、ヨーロッパや南米の数多くの雑誌で表紙を飾るなど、彼女のキャリアはますます広がっていきます。

私生活について

フルネームは「マリア・イザベル・グラール・ドゥラード」。ニューヨークに住む彼女は、2006年からブラジル人の実業家と交際しており、時折婚約との噂も報じられていますが、結婚の予定はないと語っています。モデルとしての成功だけでなく、その私生活にも注目が集まっている魅力的な女性の一人と言えるでしょう。

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