イディナ・メンゼル

イディナ・メンゼル

アメリカの舞台女優であり歌手のイディナ・メンゼルは、1971年5月30日にニューヨーク州ロングアイランドに生まれました。ユダヤ系の家庭に育ち、1996年にブロードウェイ・ミュージカル『レント』のモーリーン役でデビューし、一躍名声を得ることになります。この役で、彼女はトニー賞助演女優賞にノミネートされ、以後のキャリアに大きな影響を与えました。

モーリーン役を映画版『レント』でも演じた彼女は、その実力をさらに証明しました。さらに、2003年に出演したミュージカル『ウィキッド』では、西の悪い魔女エルファバ役を全身緑色のメイクで演じ、トニー賞ミュージカル主演女優賞を受賞するという大きな成功を収めました。この作品は彼女にとって重要な転機となり、また、2006年のロンドン・ウエスト・エンド公演でもその役を再演しています。

〖音楽活動〗
彼女はミュージカルのキャストレコーディングだけでなく、アーティストとしても活動をしています。1998年にデビューアルバム『Still I Can't Be Still』をリリースした後、2004年のEP『Here』、2008年には『アイ・スタンド』、さらに『スノー・ウィッシズ〜雪に願いを』や『イディナ。』など、続々とアルバムを発表。最近では2019年に『Christmas: A Season of Love』をリリースしました。

彼女の歌声は、多くの人々に愛されており、特に2013年のディズニー映画『アナと雪の女王』での雪の女王エルサ役が記憶に新しいでしょう。劇中歌の「レット・イット・ゴー」は、感動的なメロディと迫力ある歌声で世界中の観客を魅了し、第86回アカデミー賞歌曲賞を受賞しました。日本においてもこの曲は人気を博し、2014年のNHK紅白歌合戦で彼女が生中継でコメントを行い、事前に収録したパフォーマンスを披露したことで、さらなる注目を集めました。

〖プライベート〗
私生活では、2003年に『レント』で共演したテイ・ディグスと結婚し、2009年には男児を出産しましたが、2013年に離婚しました。その後、2016年には俳優アーロン・ローアと婚約のニュースもあり、彼女の人生には常に注目が集まっています。

〖主な舞台作品〗

• - 『レント』 (1996年)
• - 『ウィキッド』 (2003年)
• - 『アイーダ』 (2001年)
• - 『ヘアー』 (2001年)
• - 『If/Then』 (2014年)

〖音楽作品〗

• - スタジオ・アルバム:

- Still I Can't Be Still (1998年)
- I Stand (2008年)
- Holiday Wishes (2014年)
- idina. (2016年)

• - ライブ・アルバム:

- Live: Barefoot at the Symphony (2012年)

イディナ・メンゼルは、その才気あふれるパフォーマンスで多くの観客の心をつかみ、舞台と映画両方で素晴らしい功績を残してきました。今後の活躍にも大いに期待が寄せられています。

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