イニゴ・デ・ラ・セルナ

イニゴ・デ・ラ・セルナ・エルナイスのプロフィール

イニゴ・デ・ラ・セルナ・エルナイスは、1971年6月10日にビスカヤ県ビルバオで誕生しました。彼は国民党 (PP) に所属する政治家であり、特にサンタンデール市の市長として知られています。2007年から2016年までの9年間、市長を務め、その後、2016年から2018年までスペイン政府の第2次ラホイ内閣で勧業大臣として活躍しました。

初期の経歴

彼の生い立ちはビルバオに始まりますが、その後、カンタブリア州のサンタンデールで多くの時間を過ごしました。サンタンデールのサン・アグスティン学院で学び、アメリカのオハイオ州で交換留学生として大学オリエンテーションコースを受けた経験があります。帰国後は地元のカンタブリア大学土木工学校で土木工学を学び、学位を取得しました。卒業後はエンジニアとしてのキャリアをスタートさせます。

政治家としての道

1999年に彼はカンタブリア州政府の環境評議会の主任に任命され、ここから政治家としてのキャリアが始まりました。2003年には、サンタンデール市での環境・水道・海岸部門に勤務し、同年に市議会議員選挙で当選を果たしました。その後、2004年には国民党のカンタブリア州支部の副支部長に選出され、組織内での影響力を高めました。

サンタンデール市長としての取り組み

2007年にはサンタンデール市議会議員選挙において候補者名簿の筆頭として立候補し、見事当選を果たします。国民党は議席の過半数を制し、36歳のデ・ラ・セルナが市長に選出されることとなりました。彼は当時、県都の自治体としては歴代2番目の若さでの就任となります。2011年と2015年の議会選挙でも再選され、市長としての地位を確立しました。

彼の市長としての業績の中でも特に注目されるのは、サンタンデールのスマートシティ化に向けた取り組みや、ボティン芸術文化センターの建設です。2012年にはスペイン地方自治体連盟の代表にも選ばれ、国内外での視野を広げました。2015年の選挙では国民党の支持が一時的に減少するものの、他の政党との連携により再び市長に選出されました。この年、デ・ラ・セルナは欧州自治体・地域協議会の会長にも就任しました。

命運を分けた勧業大臣としての役割

2016年11月4日、デ・ラ・セルナはスペイン政府第2次ラホイ内閣において勧業大臣に就任しました。この役職において、彼は経済や産業政策に影響を及ぼす立場に立ちました。彼は2013年のサンティアゴ・デ・コンポステーラでの列車脱線事故を受け、議会内捜査委員会の設置を支持していた時期がありますが、勧業大臣就任後はその設置を拒否しました。

まとめ

イニゴ・デ・ラ・セルナは、サンタンデールの市長として市を近代化し、政治家として多岐にわたる役割を果たしてきました。彼の政治に対する情熱や取り組みは、多くの人々に影響を与えています。今後の活動にも注目が集まります。

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