イニス

株式会社イニス

株式会社イニス（iNiS corporation）は、日本においてかつて存在したソフトウェア開発会社です。1997年に設立され、元々は教育や音楽関連のCD-ROM制作に取り組んでいたオラシオンという企業のスタッフによって創業されました。彼らは、その後、多くの音楽系ゲームを手がけることになります。

代表作とその影響

イニスが広く知られるようになったのは、2005年にリリースした『押忍!闘え!応援団』が大ヒットしたことがきっかけです。このゲームは、ユニークなリズムゲームのスタイルを採用しており、多くのプレイヤーに支持されました。また、その後も音楽系ゲームを中心に、以下のような代表作を多数リリースしました。

• - beatmania打(だ)!!（2000年、Windows/Macintosh、発売元:オラシオン、販売元:コナミ）
• - ギタルマン（2001年、プレイステーション2、販売元:コーエー）
• - Elite Beat Agents（2006年、ニンテンドーDS、発売元:Nintendo）
• - Lips（2008年、Xbox 360、発売元:Microsoft Game Studios）

これらの作品は、音楽ゲームというジャンルの発展に寄与し、多くのファンを生み出しました。

経営の変遷と破産

しかし、イニスはその後経営的な厳しさに直面しました。2017年3月13日、会社名を株式会社スピカに変更しましたが、同年5月8日には東京地方裁判所から破産手続きの開始が決定されました。負債額は約3億5千万円に達し、2018年5月8日に法人格は消滅しました。

後継企業の設立

イニスの法人格消滅後も、その精神を引き継ぐ企業が設立されました。それが株式会社イニスジェイ（inisJ corporation）であり、2016年12月5日に設立されました。イニスの後継企業として音楽をテーマにしたゲーム制作を続け、2020年6月には株式会社LIONAに改称されました。イニスジェイの代表作としては、2020年にリリースされた『エヴァンゲリオン バトルフィールズ』があり、これも注目を集めました。

まとめ

株式会社イニスは、音楽ゲームの開発を通じて多くのプレイヤーに楽しさを提供してきた歴史ある企業でしたが、その経営には波乱があり、最終的には破産をし法人格が消滅することになりました。しかし、その理念は後継企業に引き継がれ、今日もゲーム業界での存在感を示す努力が続いています。

もう一度検索