イブニングサテライト

『イブニングサテライト』は、株式会社テレビ大阪が制作・放送していた、平日夕方の時間帯に編成されていたローカルニュース番組です。関西地方、特に大阪を中心とした地域のその日の出来事や社会情勢、生活情報などを視聴者に伝える役割を担っていました。

この番組は、2002年の9月30日に放送を開始し、2004年の3月26日までおよそ1年半にわたって放送が続けられました。テレビ大阪の放送エリアである近畿地方の一部地域に向けて情報を発信する形式でしたが、近隣の独立放送局であるテレビ和歌山（WTV）にもネットされており、和歌山県の視聴者もこの番組を見ることができました。

番組の放送時間については、期間中に一度変更が行われています。放送開始から2003年の3月28日までの約半年間は、月曜日から金曜日までの帯番組として、日本標準時で夕方17時39分から18時00分までの21分間放送されていました。その後、2003年3月31日からは番組終了の2004年3月26日まで、放送時間が前倒しされ、夕方17時25分から17時50分までの25分間となりました。この時間変更は、テレビ東京系列の全国ニュース番組である『TXNニュースアイ』の放送枠が縮小されたことに伴うものでした。

『イブニングサテライト』には、番組独自のコーナーや特徴がありました。特に印象的だったのは、番組のエンディング近くに設けられていたパートです。これは、その日の放送で取り上げた様々なニュースの中から、特に注目すべき、あるいは視聴者の心に響くような「とっておきの場面」を選び出し、改めて紹介するというものでした。これにより、番組全体を振り返るとともに、視聴者にその日の出来事をより深く印象付ける工夫が凝らされていました。

番組のキャスター陣としては、番組開始当初から酒井健治氏が担当していました。女性キャスターについては、番組初期の2003年3月までは毛利聡子氏が務めていましたが、2003年4月からは原田知恵氏に交代しました。これらのキャスターが日替わり、あるいは固定で担当し、番組の進行を務めました。

テレビ大阪のローカルニュース番組として、短期間ではありましたが、その日の大阪や関西圏の情報を迅速に伝える役割を果たしました。テレビ東京系列のネットワークニュースと連携しつつ、地域に根差した情報を提供することで、平日夕方の報道枠の一翼を担っていた番組と言えます。

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