イブン・バットゥータ・スタジアム

イブン・バットゥータ・スタジアム

イブン・バットゥータ・スタジアムは、モロッコの港町タンジェに位置する多目的なスポーツ施設です。このスタジアムは、サッカーの試合を中心に様々なイベントが行えるように設計されています。特に、イティハド・タンジェという地元クラブのホームグラウンドとして知られ、多くのサッカーファンに支持されています。また、スタジアムの名は、歴史的な旅行家であり探検家であるイブン・バットゥータに由来しています。

歴史

スタジアムの建設は2002年に始まり、2011年4月に完成を迎えました。当初のキャパシティは45,000席でしたが、2022年に行われたFIFAクラブワールドカップに向けて、大規模な改修が実施されました。これにより、座席数は65,000席に増えました。特にスタンドや更衣室、ピッチ、スコアボードなどが改良され、より多くの観客を受け入れる準備が整いました。

さらに、2023年7月からはアフリカネイションズチャンピオンシップ2025や2030 FIFAワールドカップに向けたさらなる拡張が計画されています。この計画では、キャパシティを80,000席に増加させることを目指しています。

施設の詳細

スタジアムのピッチは天然芝で、サイズは108m×71mです。これに加えて、陸上競技用のタータンのトラックも併設されています。

スタンドには、合計65,000席が設置されており、その中には8つのVIPルームも含まれています。更衣室は、サッカー選手用のものが4室、陸上競技用の2室、審判用が1室あります。

また、駐車場は1,200台を収容可能で、観客が安心して訪れることができる設計になっています。スタジアム内には、フィールドの眺めを楽しみながら食事を楽しめるレストランもあり、最大180人が利用できるスペースがあります。

メディア向けの施設も充実しており、150人を収容できるミックスゾーンや266席のプレスボックスが備えられています。

主な大会

イブン・バットゥータ・スタジアムでは、様々な重要な試合が行われています。FIFAクラブワールドカップ2022に加え、以下の大会も開催されました：

• - アフリカネイションズチャンピオンシップ2018（CAF主管）
• - トロフェ・デ・シャンピオン2011/2017（FFF主管）
• - スーペルコパ・デ・エスパーニャ2018（RFEF主管）

国際親善試合も数多く行われており、例えばモロッコ代表とブルキナファソ代表の試合や、ブラジル代表との対戦も記憶に残るイベントです。

このように、イブン・バットゥータ・スタジアムは単なるスポーツ施設に留まらず、地域のシンボルとして、また国際的なスポーツイベントの拠点としての役割を果たしています。これからの拡張によって、さらなる発展が期待される重要なスタジアムです。

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