イポリト・リンコン

ポリ・リンコン

ポリ・リンコン（Poli Rincón）は、1957年4月28日にスペイン・マドリードで生まれた元サッカー選手であり、フォワードとして知られています。彼のキャリアは数多くのクラブチームと代表チームでの活躍によって彩られ、サッカー界に不朽の足跡を残しました。

経歴

クラブ活動

リンコンはレアル・マドリードの下部組織で育ち、若手時代にはCDディテル・サフラ、レクレアティーボ・ウェルバ、レアル・バリャドリードにレンタル移籍し、実戦経験を積みました。1979年、レアル・マドリードに復帰し、10月14日のレアル・サラゴサ戦で公式デビューを果たします。この試合では途中出場ながらも、彼は初得点を含む2得点を挙げ、チームの勝利に貢献しました。しかし、続く2シーズンでの出場は限られ、リーグ戦ではわずか16試合に留まりました。

1981年、リンコンはレアル・ベティスに移籍。このチームで彼は飛躍を遂げ、1982-83シーズンにはリーグ戦で20得点を記録し、ピチーチ賞を受賞します。この獲得は、自己のキャリアの重要な転機となりました。しかし、ベティスは1988-89シーズンにセグンダ・ディビシオンに降格。このシーズンをもって彼は32歳で現役を引退することを決めました。ベティスでの彼の成績は素晴らしく、公式戦通算で約100得点を挙げ、プリメーラ・ディビシオンでは239試合に出場し81得点を残しています。

代表活動

リンコンはスペイン代表としてもプレーしました。1983年4月27日、彼はUEFA欧州選手権1984予選のアイルランド共和国戦で代表デビューし、15分間の出場時間ながら初得点を記録しました。その後、同年12月21日に行われたマルタ戦では4得点を挙げ、スペイン代表は12-1という歴史的な勝利を収めます。この試合はサッカー史上、特に有名なものの一つとなっています。

1984年にはスイスやハンガリーとの親善試合で得点を重ねるも、フランスで開催されたUEFA EURO 1984本大会では出場メンバーから外れ、その後の1986年のFIFAワールドカップ予選でも得点を挙げつつ、ワールドカップ本大会には選出されるも出場機会はありませんでした。

引退後の活動

現役引退後、リンコンは2004年にヘレスCDで短期間のフットボールディレクターとして活動しました。更に、2010年からはカデーナCOPEでサッカー解説者としてマイクを持ち、サッカー界に貢献し続けました。

タイトル

クラブ

• - レアル・マドリード

- コパ・デル・レイ：1978-79, 1979-80
- プリメーラ・ディビシオン：1979-80

個人

• - ピチーチ賞

- 1982-83

ポリ・リンコンはそのキャリアを通じて高い技術と得点力を示し、スペインサッカーの歴史に名を刻んだ選手です。彼のプレーや功績は、今なお多くのファンに愛され続けています。

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