イマつぶ

イマつぶの概要とサービス内容

イマつぶは、2010年4月から2013年9月30日まで運営されていたフジテレビのミニブログサービスです。このサービスは、視聴者同士が短い文章（最大140文字）を投稿し、意見や気持ちを共有する場を提供していました。利用にあたってはフジテレビIDの登録が必要であり、サービス自体は無料で利用可能でした。プラットフォームには、ニフティが提供するクラウドサービス「ニフティクラウド」が用いられていました。

主な機能

イマつぶの機能は、主にTwitterに似ており、ユーザーは文章の投稿や、他のユーザーへの返信（リプライ）、投稿の転送（リツイート）、他のユーザーをフォローすることができました。使いやすさを考慮し、PCや携帯のブラウザに加え、iPhoneにも対応していました。しかし、APIは公開されていなかったため、第三者製のクライアントアプリを利用することはできませんでした。

サービス開始後には、mixiのIDでログインできるようになる連携機能や、Android向けのアプリも公開され、利便性が高められました。フジテレビは将来的にはアメーバブログのようなタレントブログの展開も考えており、発展の可能性が期待されていましたが、既に存在していた「フジテレビZOO」というブログサービスがあったため、その実現には限界があったようです。

2013年8月には、9月30日をもってサービスを終了することが発表され、無事に予定通りサービスが終了しました。

番組との連携

イマつぶの特徴の一つは、フジテレビが自社の公式サービスとして、BSやCSを含む多くの番組、映画、イベントとも積極的に連携していたことです。特に生放送の番組では、視聴者からのリアルタイムの投稿を受け付け、番組中にその返答を行うという双方向性を持つ使われ方が見受けられました。参加するタレントやスタッフの名前がアカウント名として使用されることもあり、視聴者との親密感を感じられる設計になっていました。

例えば2012年に放送された『爆生レッドカーペット』では、イマつぶとTwitterの両方で視聴者の投稿を受け付け、その一部を生放送中の画面にテロップとして表示しました。この放送では、イマつぶに約97万件、Twitterには約33万件の投稿が寄せられました。ただし、特定のハッシュタグを使用した投稿のみをTwitterで確認するため、両者の投稿数を単純に比較することはできませんでした。

サービスの終了後は、イマつぶの代替としてフジテレビの各番組がTwitterを利用するようになり、視聴者とのコミュニケーションの場を新たに展開させています。

結論

イマつぶは、フジテレビが提供した短文投稿サービスとして、視聴者の意見を吸い上げる場を提供し、工夫を凝らした連携によって多くの注目を浴びました。しかし、さまざまな要因により3年ほどでサービスを終了し、その後はTwitterにその役割を譲る形となりました。

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