イムズ

IMS（イムズ）について

福岡県福岡市の中心部、天神一丁目に位置していたIMS（イムズ）は、三菱地所の子会社が運営していたファッションビルです。1989年にオープンし、2021年8月31日には天神ビッグバン計画の一環として営業を終了しました。

建物の特徴と歴史

イムズの正式名称は「天神MMビル」で、これは明治生命と三菱地所の頭文字に由来しています。外観は金色のタイルで装飾された八角柱型で、内部には地下2階から地上8階までの大きな吹き抜けが特徴です。特に地元の人々には「イムズ」や「イムズビル」という名称で親しまれていました。

イムズは、ショッピングゾーン、ファッション・生活雑貨フロア、コミュニケーションゾーン、文化施設、飲食店街など多様な機能を持ち合わせていました。地下2階から3階までにはショッピングのほか、一部飲食店が存在し、4階はファッションや生活雑貨のフロアでした。また、9階から11階にはイムズホールやデジハリ福岡校といった文化施設があり、地域の人々に愛される空間を形成していました。

天神ビッグバン計画と閉館

2021年の閉館は福岡市が主導する「天神ビッグバン計画」と関連しており、これによりイムズは解体され、新しい商業施設やオフィスの再開発が進む予定です。計画には、アメリカのエースホテルの日本2号店が含まれており、福岡の中心に新たなビジネスエリアが誕生します。

地元の文化とイベント

イムズでは、多くのイベントが行われており、その中には博多祇園山笠の特別展示も含まれます。2021年8月31日には閉館イベントが行われ、入場者数の制限が設けられつつも、オンラインでの公開も行われました。その際、イムズに縁のある著名人からのメッセージ動画が流され、感慨深いひとときとなりました。

まとめ

イムズは、そのユニークなデザインと多機能なフロア構成により、30年以上にわたり地域に密着した存在でした。今後の再開発計画がどのような形になるのか、福岡市民は注目しています。閉館の際には「おしまイムズ THE LAST SHOW」という懸垂幕が掲示され、この歴史ある建物の最後を惜しむ声が多く聞かれました。

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