イラクリ・コバヒゼ

イラクリ・コバヒゼという政治家の歩み

イラクリ・コバヒゼ（Irakli Kobakhidze）は、1978年9月25日に生まれたグルジアの政治家で、2024年から同国の首相を務めています。彼は法律を専門とし、国会議長を2016年から2019年まで務め、また「グルジアの夢＝民主グルジア」党の党首も2021年から2024年まで担いました。そのキャリアは政治だけでなく、教育や国際的なプロジェクト管理にも及びます。

教育と初期のキャリア

コバヒゼは2000年にトビリシ国立大学を卒業し、法学士号を取得します。その後、2002年にはジョージア科学アカデミー行政法律研究所で博士号を取得し、さらにデュッセルドルフ大学で法学修士号と博士号を取得しました。これにより、彼は国内外において法律の専門家としての地位を築いていくこととなります。彼はその後、複数の大学で教員として教鞭をとるとともに、国際連合開発計画のプロジェクト管理にも従事しました。

さらに、欧州評議会においてはジョージア代表として戦略計画問題の専門家として活躍し、オープン・ソサエティ財団が関与する人権と法の支配プログラムの専門家委員会にも参加しました。これらの経験により、彼は法律と人権に関する深い知識を身につけることになります。

政治の道へ

2015年1月、コバヒゼは与党「ジョージアの夢＝民主ジョージア」に加入し、その後幹事長に就任します。2016年の総選挙で「ジョージアの夢」が勝利した際、彼は国会議長に選出され、国民運動の批判に直面しました。彼の選出は「和解しないままのマウスピース」との指摘を受けながらも、その後の政治活動を続けました。

2021年1月には同党の党首に就任し、政治の舞台での存在感を一層強めます。

首相就任

2024年の始まりに、以前の首相であるイラクリ・ガリバシヴィリが同年秋の総選挙に備えて党首の職をコバヒゼに譲ることを宣言し、彼は正式に次期首相候補に指名されました。2月8日、与党「グルジアの夢＝民主グルジア」によって首相に正式に就任し、議会での信任投票を経てその地位が確立されました。

議会選挙とその後

就任後の2024年10月26日には議会選挙が行われ、「ジョージアの夢」が過半数議席を取得しましたが、野党や国際監視団からは不正選挙との批判を受けました。それに対し、コバヒゼは選挙が自由で公正であったと主張し、「不規則な事態はあらゆる場所で、どの国でも起きる」として批判を受け入れませんでした。

彼の政治活動は論争をもたらすことが多いですが、それと同時に国内外での影響力を持つ重要な政治家の一人としての地位を確立しています。コバヒゼの今後の動向が期待される中、彼の政策やリーダーシップがグルジアに与える影響は今後も注目され続けることでしょう。

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