イル・ニーニョ

イル・ニーニョ (Ill Niño) - ヘヴィメタルバンド

イル・ニーニョは、アメリカ合衆国ニュージャージー州で1998年に結成された7人組ヘヴィメタルバンドです。ラテン音楽の要素を取り入れた独特のサウンドが特徴で、多くのファンを魅了してきました。

バンドの歴史

1998年、バンドは当初El Niñoという名前で活動を開始し、デモEPをリリースしました。2000年にロードランナー・レコードへ移籍する際、同名のバンドが存在したため、Ill Niñoに改名しました。

2001年9月18日、デビューアルバム『Revolution Revolución』をリリース。MTVでのオンエアをきっかけに、シングル"What Comes Around"がヒットし、オズフェストやJägermeisterツアーに参加するなど、一躍注目を集めました。

2003年には、ギタリストのMarc RizzoとパーカッショニストのRoger Vasquezが脱退。その後、元マシーン・ヘッドのアールー・ラスターがギタリストとして加入し、パーカッショニストはダニー・コウトに交代しました。

同年9月30日には、2ndアルバム『Confession』をリリース。ビルボードチャートで37位を記録し、シングルの"How Can I Live"は映画『フレディVSジェイソン』のサウンドトラックに採用され、ロックチャートで26位に達しました。

その後も、2005年に3rdアルバム『One Nation Underground』をリリースするなど、精力的に活動を続けましたが、2006年にロードランナー・レコードから離脱。Cement Shoes Recordsと契約し、EP『The Under Cover Sessions』をリリースしました。

2010年には、VICTORY RECORDSから5thアルバム『Dead New World』をリリース。2019年には、メンバー間の対立が表面化し、デイヴ・チャヴァッリと他のメンバー間で訴訟が発生するなど、バンドの存続が危ぶまれる事態となりましたが、最終的にはデイヴ側がイル・ニーニョの名義を使用できることとなりました。

メンバー

現メンバー

ラズ・ピナ(ベース)
デイヴ・チャヴァッリ(ドラムス)
ダニー・コウト(パーカッション)
マーク・リゾ(リードギター)
サルバドーレ・ドミンゲス(リズムギター)
ミギー・サンチェス(パーカッション、バッキングボーカル)
トミー・ヴェクスト(ボーカル)

旧メンバー

ホルヘ・ロサード(ボーカル)
ジェス・デ・オヨス(リードギター)
ロジャー・バスケス(パーカッション)
ジャーデル・パイサンテ(リズムギター)
ダニエル・ゴメス(ギター)
デレク・サイクス(ギター)
オスカー・サンティアゴ(パーカッション)
クリスティアン・マチャド(ボーカル)
ディエゴ・ヴェデュスコ(リズムギター)
アールー・ラスター(リードギター)
マルコス・リール(ボーカル)

音楽性

イル・ニーニョの音楽性は、ヘヴィメタルを基盤としつつ、ラテン音楽やワールドミュージックの要素を取り入れている点が特徴です。スペイン語の歌詞やパーカッションの使用、フラメンコギターの導入など、多文化的なバックグラウンドが彼らの音楽に深みを与えています。

ディスコグラフィー

Revolution Revolución (2001)
Confession (2003)
One Nation Underground (2005)
Enigma (2008)
* Dead New World (2010)

まとめ

イル・ニーニョは、メンバーの変遷や音楽性の変化、訴訟問題など、数々の困難を乗り越えながらも、独自の音楽スタイルを追求し続けているバンドです。今後の活動にも注目が集まります。

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