インターネットユーザー協会

一般社団法人インターネットユーザー協会（MIAU）は、日本のインターネット利用者の権利と利益を守ることを目的とした一般社団法人です。2007年10月16日、任意団体「インターネット先進ユーザーの会」として発足し、その後、中間法人、そして一般社団法人へと組織形態を変えながら、現在に至ります。

MIAU設立の背景には、当時、日本のインターネット関連法規において、権利者や業界団体の主張が優先され、利用者の権利、特にインターネット上における言論・表現の自由が軽視されているという問題意識がありました。アメリカ合衆国の電子フロンティア財団（EFF）やイギリスの権利開放団体（ORG）のような、利用者側の立場から専門的な政策提言を行う団体が日本には存在せず、MIAUはその空白を埋めるべく設立されました。

MIAUは、情報技術の進歩によってより自由で幸福な社会の実現を目指す人々の声を集め、その利益を既存の法制度に依拠する人々に説明することを活動の柱としています。設立当初から、違法サイトからのコンテンツダウンロード違法化、コピーワンスやダビング10技術の採用、著作権保護期間の延長といった問題に対し、積極的に反対意見を表明し、インターネットユーザーの意見表明を支援してきました。

MIAUの活動は、知的財産権に関する問題にとどまりません。いわゆる「有害情報」に対する表現規制についても、積極的に取り組んでいます。例えば、日本ユニセフ協会の「なくそう!子どもポルノキャンペーン」に対して公開質問状を提出したり、青少年のインターネット利用環境整備に関する法案に対して反対声明を発表するなど、幅広い活動を行っています。

MIAUの略称である「MIAU」は、ドイツ語やフランス語で猫の鳴き声を表す擬音語です。公式サイトでは、猫が跳び上がるイメージのシンボルマークが使用されています。これは、軽快で自由なイメージを表現していると言えるでしょう。

MIAUには、小寺信良氏（コラムニスト、AV・音響機器評論家）、津田大介氏（ジャーナリスト）など、各界の著名人が代表理事を務めています。また、発起人には、現在MIAUの活動から離れているメンバーも含め、多くの有識者が名を連ねています。

MIAUは、日本のインターネット利用者の権利擁護において重要な役割を果たしており、今後もその活動が注目されています。設立当初からの活動目標である違法ダウンロード反対、コピーワンス反対、著作権保護期間延長反対といった訴えは、現在もなお、重要な課題として残されています。MIAUは、これらの問題に対し、今後も積極的に取り組み、より自由で公正なインターネット環境の実現を目指していくことでしょう。

MIAUの活動は、単にインターネット利用者の権利を守るだけでなく、情報技術の進歩による社会全体の幸福度向上にも貢献しています。彼らの活動は、今後のインターネット社会のあり方を考える上で、重要な示唆を与えてくれるでしょう。 MIAUの活動内容や詳細については、公式サイトや関連サイトを参照することをお勧めします。

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