インテュイット

インテュイット（Intuit Inc.）

インテュイットは、アメリカのカリフォルニア州に本拠を置くビジネスソフトウェア開発企業で、主に金融や会計関連のソフトウエアを手がけています。NASDAQに上場しているこの企業は、個人や中小企業向けに便利なツールを提供し、特に会計処理や税務申告を簡単にするソフトウェアで高い評価を得ています。

沿革

インテュイットは1983年、スコット・クックとトム・プルクスによって設立されました。スコット・クックはプロクター・アンド・ギャンブルでの勤務を経て、従来の手作業の個人会計をコンピュータで改善できる方法を模索していました。その際、スタンフォード大学の学生だったトム・プルクスと出会い、彼の協力を得てインテュイットがスタートしました。設立当初はカリフォルニア州パロアルトの小さなオフィスから事業を始めました。

1993年には株式公開を果たし、その収益を元に在地の納税準備ソフトウェア会社であるChipsoftを買収しました。さらに1994年には、マイクロソフトからの買収提案を受けますが、司法省の反対によりこの話は成立しませんでした。その後、1990年代後半にはマイクロソフトとの競争が激化し、インテュイットはウェブベースの製品の開発を進めました。特に会計ソフトのQuickBooksや税務申告ソフトのTurboTaxは、同社の象徴的な製品となりました。

現在、インテュイットは世界8カ国にオフィスを構えていますが、全収益の90％以上はアメリカ国内からのもので、国内市場に強く依存しています。

主な製品

インテュイットは、以下のような多彩な製品を提供しています：

• - TurboTax: 簡単に所得税の申告ができるソフト。
• - QuickBooks: 中小企業向けに設計された会計ソフト。
• - Credit Karma: ユーザーが自身のクレジットスコアを管理できるアプリ。
• - Mailchimp: メールマーケティングを行うためのツール。

日本での事業展開

1997年、日本市場への進出を目指してインテュイット株式会社が設立されました。この日本法人は、ミルキーウェイと日本マイコンの統合により誕生しました。しかし、2003年2月に日本の投資会社アドバンテッジパートナーズに売却され、その後同年4月に「弥生」という社名に変更され、現在に至っています。

インテュイットは、便利で信頼性の高いソフトウェアを提供することで、ビジネスや個人の財務管理に革新をもたらし続けています。

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