インディファティガブル (巡洋戦艦)

インディファティガブル (HMS Indefatigable)

イギリス海軍の巡洋戦艦「インディファティガブル」は、その名の通り、堅固で衰えない能力を誇る艦船として知られています。この艦は、インディファティガブル級の一番艦であり、1908年度の計画に基づいて建造され、1911年に就役しました。

艦歴の始まり

「インディファティガブル」は、就役後しばらくは本国艦隊の第1巡洋艦戦隊に所属しましたが、1913年に改編が行われ、第1巡洋戦艦戦隊に転属されます。その後、同年の12月には地中海へ移動し、地中海艦隊の第2巡洋戦艦戦隊として新たな任務を開始しました。

初期の活動

1914年8月、彼女はドイツの巡洋戦艦「ゲーベン」と軽巡洋艦「ブレスラウ」の追跡戦に参加しました。この作戦では、同じく巡洋戦艦「インドミタブル」と協力して敵艦を捕捉しましたが、艦の機関に不具合が生じたため、完全な追撃には至らず、敵艦を見逃してしまいました。11月にはヘレス岬での砲撃に参加し、その後マルタで整備されて1915年にはグランド・フリートに編入されました。

ユトランド沖海戦

「インディファティガブル」の名が特に歴史に刻まれるのは、1916年5月31日に発生したユトランド沖海戦においてです。この戦闘では第2巡洋戦艦戦隊に属し、英巡洋戦艦の最後尾に位置していました。他の英艦と共にドイツ巡洋戦艦「フォン・デア・タン」と交戦します。この戦闘では、イギリス艦隊は砲撃を行うものの、照準が不正確であったため、目標となる敵艦には効果的なダメージを与えることができませんでした。

海戦中の16時ごろ、「フォン・デア・タン」からの砲撃が「インディファティガブル」に直撃しました。艦尾には2発ないし3発が命中し、続いて艦首にも2発が直撃しました。艦首の命中弾によって弾薬庫が誘爆し、艦は瞬時に沈没してしまいます。この沈没により、1019人の乗組員のうち、救助されたのは僅か2人という悲劇的な結果をもたらしました。

まとめ

「インディファティガブル」は、その勇敢な戦闘と悲劇的な運命によって、第一次世界大戦の海上戦において記憶され続けています。彼女の歴史は、戦艦の無情さと乗組員たちの勇気を象徴するものであり、海軍史における重要な一ページを形成しています。

外部リンク

• - Maritimequest HMS Indefatigable Photo Gallery

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