インフィニティ・JX

インフィニティJXの概要

インフィニティJXは、日産自動車の米国法人によって製造された自動車で、インフィニティブランドの一員として知られています。このモデルは、インフィニティの初となる3列シートを搭載した7人乗りのクロスオーバーSUVです。さらに、EXとFXの中間に位置する車種でありながら、ボディサイズはFXよりもわずかに大きいのが特徴です。

デザインと構造

インフィニティJXは、従来のモデルとは異なり、FF（前輪駆動）を基盤にした設計となっており、このセグメントでは久々の登場となります。そのプラットフォームは、日産のその他のモデルと共通のDプラットフォームを利用しており、特にムラーノや4代目パスファインダーなどと共有されています。これにより、JXは汎用性と快適性を兼ね備えた設計となっています。

パワートレイン

この車両のパワートレインは、V6 3.5リッターのVQ35DE型エンジンとエクストロニックCVT（無段変速機）を組み合わせたもののみが提供されており、駆動方式としてはFFと4WDの選択肢があります。この組み合わせにより、力強い走行性能と安定した運転を実現しています。

ハイブリッドモデルの導入

2013年7月には、QR25DEエンジンにスーパーチャージャーとモーターを組み合わせた「QX60 HYBRID」が秋に投入されることが発表されました。また、インフィニティでは新たなネーミング戦略を採用し、車名も「QX60」に変更されました。この変更は、ブランド全体の一貫性を持たせるための試みとされています。

生産地と市場展開

JXの生産は、北米日産のテネシー州スマーナ工場にて行われ、主に北米市場を対象としています。また、2012年に始まった北米市場での販売は、6月には米韓自由貿易協定の影響を受けて、韓国市場においても開始されました。

年表

・2011年8月 - ペブルビーチ・コンコース・デレガンスにインフィニティJXコンセプトを出展。
・2011年11月 - ロサンゼルスオートショーにインフィニティJX35を出展。
・2012年3月 - 北米市場での発売を開始。
・2012年6月 - 韓国市場への展開が始まる。
・2013年7月 - 2014モデルを発表し、秋にハイブリッド仕様を追加予定とアナウンス。また、車名を「QX60」に変更。

まとめ

インフィニティJXは、その独自の設計と特徴的な機能により、クロスオーバーSUVの新たな選択肢を提供しています。ファミリー向けの車両として、広々とした内部空間と快適な運転体験を追求する点が、マーケットでの人気を支えています。また、今後のハイブリッド技術の導入で、さらなる利便性と環境性能の向上が期待されます。

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