インフィニティ・Q45

インフィニティ・Q45について

インフィニティ・Q45は、日産[[自動車]]の高級車部門であるインフィニティから発表された大型の高級セダンです。このモデルは1989年から2008年までの間に、改良を重ねながら販売されました。

背景と開発

インフィニティブランドの誕生の裏には、1985年のプラザ合意による円高が影響しています。日本車はこれまで低価格で高品質を武器にしていましたが、海外での競争が厳しくなる中、日産は新たな高級車を開発することにしました。その結果として誕生したのがQ45です。

初代 G50型（1989-1997年）

初代Q45は1989年に北米市場をターゲットとして登場し、エクステリアデザインは社内のデザイナーによって手掛けられました。このモデルは、当時の高級車の常識を打破する斬新なデザインが特徴で、グリルレスのボディスタイルと漆塗りのインストルメントパネルが採用されました。特に、グリルを廃止し薄いマスクに七宝のエンブレムを配したデザインは、ユーザーから賛否がありました。

エンジン性能も当時としては画期的で、出力は300馬力に達しましたが、日本の当局の指導により280馬力に自主規制されました。一部のモデルにはアクティブサスペンションや4輪操舵システムが搭載され、運動性能も追求されていました。1993年にはマイナーチェンジが実施され、フロントグリルが追加されるなどの改良が行われました。

2代目 FY33型（1997-2001年）

1997年、海外市場向けにモデルチェンジされたQ45は、FY33型シーマの姉妹車として位置づけられます。このモデルは4.1Lのエンジンを搭載しており、しばしば「Q41」と呼ばれることもありました。1998年には小規模な改良が行われ、ヘッドライトがHIDに変更されるなど、技術面でも最新の装備が整えられました。

3代目 F50型（2001-2008年）

2001年には再びモデルチェンジが行われ、F50型が登場しました。このモデルは4.5Lのエンジンを搭載し、再び車名と排気量が一致しました。しかし、販売は振るわず、最終的にはブランド力の不足と広告の欠如が原因として挙げられています。2006年には韓国や中東を除いて販売が終了し、2008年には全ての市場から姿を消しました。

総括

インフィニティ・Q45は高級車市場において独自のポジションを確立しましたが、時代の変化とともに課題を抱えることとなりました。そのデザインや性能は評価されていますが、ブランド力や販売戦略の不足が販売に影響を及ぼしたと言えるでしょう。日産[[自動車]]は、このQ45の経験をもとに、現在の高級車市場において競争力を維持するための戦略を模索しています。

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