インフィニティ・QX30

インフィニティ QX30

インフィニティ QX30は、日産自動車が製造し、インフィニティブランドの一環として販売されるクロスオーバーSUVです。この車両は、デザインや性能にこだわったモデルであり、市場における競争力を高めています。

QX30コンセプト（2015）

QX30の発表は2015年にさかのぼります。この年、ジュネーブ国際モーターショーで初めて公開され、続いてニューヨーク国際オートショーにも出展されました。コンセプトモデルは21インチの大径タイヤを装備し、ホイールの周囲にはブラックアウトされた部分が増加しています。また、フロントバンパーにはサテンクロームが使われ、全体的にスタイリッシュな仕上がりになっています。

QX30は、メルセデス・ベンツのAクラスやGLAクラスとは異なり、ボディのデザインが共通しているQ30を基にしており、車高が35mm引き上げられています。このため、SUVとしての特徴が強調されています。また北米市場では、Q30の名を持っていないものの、さまざまなグレードで販売されています。具体的には、標準モデルのQ30がQX30として、スポーツモデルのQ30SがQX30Sとして、またクロスオーバーモデルがQX30 AWDとして統合されています。

初代 (2016年 – 2019年)

QX30の初代モデルは、メルセデス・ベンツのGLAを基盤にしたデザインが特徴で、専用のフロントバンパーとリアバンパーが装備されています。また、グレインサイドシル、サテンクロームのアクセント、メタリック仕上げのボディなど、外観には多くの工夫が施されています。初めての発表は2015年のロサンゼルスオートショーや広州国際モーターショーで、その後ジュネーブモーターショーでも展示されました。

初代QX30には、2.0リットルの直列4気筒ターボエンジンが搭載され、7速デュアルクラッチトランスミッションが組み合わせられています。北米およびカナダ仕様車は2016年後半に発売され、2017年モデルとしてメキシコやラテンアメリカ市場にも導入されています。欧州仕様車は2016年夏に登場し、初期モデルには7速DCTを搭載した2.2d AWDも含まれていました。

製造

2017年のQX30は、イギリスのサンダーランド工場で生産されており、エンジン部分はドイツで組み立てられています。これにより、高品質な製品を生み出し、消費者に信頼される車両を提供しています。

マーケティング

QX30のマーケティング戦略も独特です。英国では販促キャンペーンの一環として、車体の半分に48,000個の銅製タックを使用したモデルが登場しました。この特別なデザインは、2016年のロンドンアートフェアで発表され、多くの注目を集めました。また、2019年10月には日本国内でもインパルを通じて販売が開始され、北米仕様を基にして国内の法規に合わせた改良が施されています。

まとめ

インフィニティ QX30は、スタイリッシュでありながら実用性も兼ね備えたクロスオーバーSUVとして、多くのユーザーに支持されています。デザイン、性能ともに優れたこのモデルは、さまざまな市場での展開を通じて、さらなる成長が期待されています。

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