イヴォ・グルビッチ

イヴォ・グルビッチ：クロアチアが生んだ才能あるゴールキーパー

イヴォ・グルビッチ（Ivo Grbić、1996年1月18日生まれ）は、クロアチアの都市スプリト出身のサッカー選手です。現在はトルコのチャイクル・リゼスポルに所属し、クロアチア代表としても活躍するゴールキーパーです。

幼少期からの夢

グルビッチがゴールキーパーを志したのは、4、5歳の頃に観たUEFAチャンピオンズリーグ決勝、バイエルン・ミュンヘン対バレンシアのPK戦でした。オリバー・カーンとサンティアゴ・カニサレスという名手の活躍に触発され、自らもゴールマウスを守ることを夢見ます。

ハイドゥク・スプリトでの育成

9歳でハイドゥク・スプリトのアカデミーに入団。U-14からユース年代にかけて着実に成長し、その才能はヴラディミル・ベアラなどの専門家からも高く評価されました。2014-15シーズンには、ハイドゥク・スプリトⅡ（クロアチア3部リーグ）でファーストゴールキーパーを任されます。同年10月からはトップチームの控えとなり、2015年4月18日のリエカ戦でトップチームデビューを果たしました。デビュー戦では好プレーを見せましたが、終盤に2失点を喫し、出場機会に恵まれない日々が続きます。クラブでの自身の立場に不満を感じたグルビッチは、契約延長を拒否しました。

ロコモティヴァ・ザグレブでの飛躍

2018年夏、ロコモティヴァ・ザグレブへ移籍。同年7月28日のインテル・ザプレシッチ戦でデビューを飾ると、すぐにチームの正守護神としての地位を確立します。2018-19シーズンは36試合に出場、2019-20シーズンには公式戦38試合に出場し、11試合でクリーンシートを達成するなど、目覚ましい活躍を見せました。チームのリーグ戦とカップ戦での2位、チャンピオンズリーグ2次予選通過に大きく貢献しました。

アトレティコ・マドリードへの移籍

2020年8月20日、アトレティコ・マドリードに4年契約で移籍。移籍金はクロアチア人ゴールキーパー史上最高額となる350万ユーロでした。ヤン・オブラクの控えとして、背番号1番を背負うことになります。同年12月16日、コパ・デル・レイのCEカルダサール戦で先発フル出場を果たし、デビュー戦を3-0の勝利とクリーンシートで飾りました。

リールへのレンタル移籍

2021年8月19日、フランスリーグ・アンのリールへ1シーズンのレンタル移籍。加入直後は先発の座を獲得しましたが、第21節のパリ・サンジェルマン戦で自身のミスから5失点を喫し、敗北。その後はレオ・ジャルディンにポジションを奪われ、リーグ戦の出場は21試合に留まりました。

シェフィールド・ユナイテッドへの移籍

2024年1月26日、イングランドのシェフィールド・ユナイテッドFCに移籍。加入後すぐにウェス・フォデリンガムからポジションを奪取し正GKに定着しましたが、チームの調子は上向かず、最終的にはフォデリンガムにポジションを譲り、チームも最下位で降格を経験しました。

クロアチア代表としての活躍

ユースレベルではクロアチア代表として23試合に出場。U-21欧州選手権2019では、グループステージ敗退が決まったイングランド戦に出場しました。2020年8月にはA代表に初招集され、同年11月12日のワールドカップ予選マルタ戦で代表デビューを果たしました。

代表歴
2022 FIFAワールドカップ
国際Aマッチ 2試合 0得点（2021年）

タイトル
アトレティコ・マドリード
プリメーラ・ディビシオン : 1回 (2020-21)

イヴォ・グルビッチは、その才能と努力で着実にキャリアを積み重ねている、今後の活躍が期待されるゴールキーパーです。

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