イースシリーズ

イースシリーズ

『イース』シリーズは、日本ファルコムが手掛けるアクションロールプレイングゲーム（ARPG）のシリーズです。1987年の第1作『イース』以来、30年以上にわたって続くファルコムの看板作品として、多くのファンを魅了し続けています。シリーズの累計売上は2017年時点で480万本を突破しています。

概要

主人公は冒険家アドル・クリスティン。古代文明の謎を追い求め、様々な場所を冒険する物語が展開されます。シリーズを通して共通の世界観を持ちながら、各作品で独立したストーリーが楽しめます。

初期の作品はPC-8801やPC-9801といったレトロPCをプラットフォームとしていましたが、後にファミリーコンピュータやPCエンジンといった家庭用ゲーム機にも移植されました。近年ではPlayStation PortableやPlayStation Vitaなど、携帯ゲーム機での展開も積極的に行われています。また、リメイク版も多数リリースされており、グラフィックやゲームシステムが大幅に向上しています。

シリーズの特徴として、

魅力的なキャラクター
ドラマチックなストーリー
爽快感のあるアクション
心に残るBGM

などが挙げられます。

開発の歴史

『イース』の開発は、当初『ドラゴンスレイヤー』シリーズのゲームデザイナーである木屋善夫氏の下、グラフィッカーの山根ともお氏が、橋本昌哉氏、宮崎友好氏と合流して始まりました。

当初の企画では『I』と『II』の両方を含む予定でしたが、容量やスケジュールの都合から、『I』は急遽ダームの塔を追加して発売されることになりました。

『II』の開発終了後、主要スタッフとファルコムの間に亀裂が生じ、多くのスタッフが離脱。その後もシリーズは続きましたが、『VI』では過去シリーズの総括として、世界設定が大きく見直されました。以降の作品では、『VI』の設定がベースとなっています。

近年の動向

近年では、『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』や『イースIX -Monstrum NOX-』といったナンバリングタイトルが発売され、新たなファンを獲得しています。また、過去作品のリメイクや移植も積極的に行われており、幅広い世代のプレイヤーが『イース』の世界を楽しめるようになっています。

2023年にはシリーズ10作目となる『イースX -NORDICS-』が発売され、その冒険は新たな時代へと突入しています。

主要人物

アドル・クリスティン: シリーズの主人公。赤毛が特徴的な冒険家。
ドギ: アドルの相棒。怪力の持ち主で、壁を壊すのが得意。

世界設定

シリーズは、アドルが残した冒険日誌を元に翻訳・小説化されたというメタフィクション設定になっています。そのため、アドルが主人公であり、同一の世界設定を共有しています。ただし、シリーズの長期化により矛盾点も生じており、『VI』以降の作品では設定が見直されています。

アドルの冒険の舞台は、エレシア大陸エウロペ地方やメドー海周辺地域が中心です。これらの地名は現実のヨーロッパや地中海地域をモチーフにしており、ロムン帝国という大国が存在するなど、世界情勢も現実の歴史を彷彿とさせるものがあります。

ゲームシステム

シリーズを通して、

レベルアップによるキャラクターの成長
武器や防具の装備
アイテムの使用
ボス戦

といったRPGの基本的な要素が盛り込まれています。

アクション要素は作品ごとに異なり、『I』や『II』では体当たり攻撃が特徴的です。『III』以降の作品では、剣を振るアクションが採用されています。

メディアミックス展開

『イース』シリーズは、ゲーム以外にも様々なメディアで展開されています。

OVA
小説
漫画
音楽CD

特に音楽は人気が高く、古代祐三氏が作曲したBGMは多くのファンを魅了しています。

シリーズ作品一覧

イース Ancient Ys Vanished Omen (1987年)
イースII Ancient Ys Vanished The Final Chapter (1988年)
イースIII Wanderers From Ys (1989年)
イースIV Mask of the Sun / The Dawn of Ys (1993年)
イースV -失われた砂の都ケフィン- (1995年)
イースVI -ナピシュテムの匣- (2003年)
イース・オリジン (2006年)
Ys SEVEN (2009年)
イースVIII -Lacrimosa of DANA- (2016年)
イースIX -Monstrum NOX- (2019年)
イースX -NORDICS- (2023年)

関連情報

[日本ファルコム]]公式サイト: [https://www.falcom.com/
* イースシリーズ ポータルサイト: (日本ファルコム公式サイト内)

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