イースVII

『イースVII』の概要

『イースVII』（イースセブン）は、日本のゲームメーカー・ファルコムが製作したアクションロールプレイングゲーム（ARPG）シリーズの第7弾です。この作品は、ファルコムの代表作であるイースシリーズの中でも特に注目されており、番外編の『イース・オリジン』を含めた8作目となります。ナンバリングタイトルとしては『イースVI -ナピシュテムの匣-』以来約6年ぶりの新作です。

発売と見所

『イースVII』は2009年9月にPlayStation Portable（PSP）向けにリリースされ、その後2010年度以降に複数のプラットフォームで展開されることが発表されました。この作品は、シリーズのアイコンである赤毛の冒険者アドル＝クリスティンを中心に、彼の冒険を描いたファンタジー物語です。

本作の舞台は、「アルタゴ公国」と呼ばれる架空の大陸で、アドルはここで「アルタゴの五大竜」の謎に挑みます。このタイトルは、『I』に記載されていたアドルの冒険日誌が原典とされており、22年の時を経てようやくゲーム化されました。また、アドルの年齢は23歳に設定されており、時代設定は『イースVI』の約半年後となっています。

ゲームシステム

『イースVII』では、これまでのシリーズとは異なり新しいゲームシステムが導入されています。キャラクターの表示は3Dに変更され、プレイヤーはクォータービューでマップを探索しますが、カメラの操作はできません。このタイトルではジャンプができない代わりに回避操作が可能で、スムーズな移動が求められます。

戦闘システム

本作では、3人でのパーティーバトルが新たに採用されました。プレイヤーはアドルを固定して操作し、他のキャラクターは『AI操作』となります。敵との接触時にエリア内のアイテムも自動的に収集してくれるなど、戦闘の自由度が増しています。

戦闘スタイルには、斬撃、打撃、射撃の三つの属性があり、キャラクターの特性に従って敵に対抗する必要があります。各キャラクターは固有のスキルを持ち、これを少しずつ熟練させていくシステムも大きな特徴です。また、EXTRAスキルも利用でき、戦略的な戦闘が求められます。

登場人物

本作には魅力的なキャラクターが多数登場します。主人公アドル＝クリスティンは赤毛の冒険者で、彼の相棒であるドギを始め、アルタゴ公国の公女アイシャ、傭兵ガッシュ、里長の孫エルクなど、個性豊かな仲間たちが物語を彩ります。敵対する者もあれば、友情を結ぶ者もいるなど、深い人間関係が描かれるのも見所です。

ドラマCDとの連動

また、PSP版『Ys SEVEN』の限定版にはドラマCDが同梱されており、前作から本作へと繋がるストーリーが展開されています。キャストには過去のシリーズに参加した声優が多く、ファンにとっても魅力的な要素となっています。

結論

『イースVII』は、ファルコムの新たな挑戦の集大成であり、長年愛されてきたシリーズの新たな一章として位置付けられています。その鮮やかで緻密な世界観や魅力的なキャラクターたちとともに、アドルの壮大な冒険を体験することができるこの作品は、ファン必見のゲームであり、これからの展開に期待が寄せられています。

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