イーデン・パーク

イーデン・パーク：ニュージーランドを代表する多目的スタジアム

イーデン・パークは、ニュージーランドのオークランドに位置する国内最大のスタジアムです。1900年に設立され、1世紀以上にわたり、ニュージーランドのスポーツシーンにおいて重要な役割を果たしてきました。

多彩な歴史と利用

当初はオークランド・クリケットの本拠地として設立され、1910年からその役割を担っています。1925年からはオークランドラグビー協会の本拠地としても機能し、ラグビーファンにとっても特別な場所となっています。現在では、スーパーラグビーに所属するブルースの本拠地として、熱い戦いが繰り広げられています。また、ニュージーランド代表であるオールブラックスの国際試合も頻繁に開催され、国内外のラグビーファンを魅了しています。

冬季にはラグビー、夏季にはクリケットが主に行われますが、サッカーや陸上競技など、様々なスポーツイベントに対応できる多目的スタジアムです。

スタジアムの変遷

設立当初から数々の改修を経て、現在の姿に至ります。改修前は、クリケット競技時に42,000席、ラグビー競技時に45,472席を収容可能でした。2010年には大規模な改修が行われ、収容人数は50,000人に増加しました。クリケット開催時には、メインスタンドとバックスタンドの可動席を取り外し、フィールドを広げて使用されます。2011年のラグビーワールドカップ開催時には、ゴール裏上段に仮設スタンドを設置し、最大60,000人を収容できるようになりました。

国際的な舞台

イーデン・パークは、数々の国際的なスポーツイベントの舞台となってきました。1950年の大英帝国競技大会をはじめ、1987年のラグビーワールドカップ、1992年と2015年のクリケット・ワールドカップなど、世界的な大会が開催されています。2023 FIFA女子ワールドカップでは、開幕戦であるニュージーランド対ノルウェー戦が開催され、世界中の注目を集めました。

不敗神話と記録達成

2024年8月17日、ザ・ラグビーチャンピオンシップ2024のニュージーランド対アルゼンチンの試合において、ニュージーランド代表はイーデン・パークでのテストマッチ50戦無敗記録を達成しました。ニュージーランドがイーデン・パークで最後に敗北したのは、30年前の1994年7月の対フランス戦であり、ホームスタジアムとしての強さを示しています。

さらに、2024年9月29日には、スタジアムのフィールド内で6,531人によるハカ（カ・マテ）が1分間行われ、2014年にフランスで行われた4,028人を上回り、ハカのギネス世界記録を更新しました。

イーデン・パークは、ニュージーランドのスポーツ文化を象徴する場所であり、これからも数々のドラマを生み出す舞台として、その歴史を刻んでいくでしょう。

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