イープラス

株式会社イープラスの概要

株式会社イープラス（eplus Inc.）は、通信販売に特化したプレイガイド「イープラス」を運営する企業であり、ソニー・ミュージックエンタテインメントの連結子会社です。1999年に設立され、当初はセゾングループとソニーの双方から資本出資を受けて成り立ちました。

歴史と発展

イープラスは、元々セゾングループの一部としてチケットセゾンを運営していたSSコミュニケーションズによるチケット販売を引き継ぎました。1999年には店舗あたりのプレイガイド事業を終了し、インターネットとプッシュホンを利用した新たなチケット販売モデルを確立しました。その後、2006年にはセブン-イレブンと提携し、サイトで購入したチケットの発券や決済が店頭で可能になり、利便性が向上しました。

このように、イープラスは新しい技術を積極的に取り入れながら、チケット販売の運営方法を常に進化させてきました。2009年にはファミリーマートとの業務提携を開始し、11年ぶりに同社でのプレイガイド展開を再開しました。2013年からは、JCBが提供するプレイガイドサービス「チケットJCB」の運営も手がけるようになりました。

2015年には企業名を「エンタテインメントプラス」から「イープラス」に変更し、同年に新たな業態として「eplus LIVING ROOM CAFE&DINING」を開業しました。また、2016年からはインバウンド向けのチケット販売にも取り組み始めました。

サービスの充実

イープラスはただのチケット販売にとどまらず、様々なサービスを展開しています。例えば、「e+チェック」というアラートメールサービスは、ユーザーの希望に合った公演情報を自動的に通知する機能を提供しています。また、人気チケットを優先的に手に入れることができる「プレオーダー」、割引価格でチケットを購入できる「得チケ」など、多彩なオプションが整っています。最近では、スマートフォンを利用した新しいチケット受取方法「スマチケ」も登場し、便利な購入体験が提供されています。

さらに、イープラスは不正アクセスや転売問題に対処するため、会員サービスの二段階認証を導入し、透明性のある取引を推進しています。また、2020年には新型コロナウイルスの影響を受けたイベントの中止に際し、全額の払戻手数料を負担するなど、顧客に配慮した対応を行いました。

今後の展望

2024年には、イープラスがソニー・ミュージックエンタテインメントによって連結子会社化されることが発表され、今後の事業展開に注目が集まっています。これにより、さらなる事業成長や新規サービスの導入が期待され、エンターテイメント市場での影響力がより一層強まるでしょう。イープラスは、今後も顧客のニーズに応じたサービスの改善や新規事業に取り組み続けることが予想されます。私たちは、彼らの次なる展開に期待を寄せながら、その進化を見守りたいと思います。

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