ウィキクォート

ウィキクォートについて

ウィキクォートは、オープンコンテントとしての巨大な引用集を共同で作成する多言語プロジェクトです。ウィキメディア財団がその運営を担い、ウィキペディアの姉妹プロジェクトの一つとして2003年にスタートしました。このプロジェクトは、名言や書籍、ことわざなどからの引用を集め、それに関連する詳細な情報を提供することを目指しています。そのため、ユーザーは自由に編集に参加でき、すべてのコンテンツは無償で利用可能です。

利用の自由と多様な言語

ウィキクォートのコンテンツはGNU FDLライセンスの下で公開されており、自由な配布が保証されています。プロジェクト開始時は英語のみで運営されていましたが、2004年には他の言語での引用集の作成が始まりました。現在では、70言語以上が登録され、そのうち30言語以上が活発に活動しています。英語版が最も大規模ですが、他言語の発展とともにその比率は徐々に減少しています。

歴史的なマイルストーン

ウィキクォートの歴史を辿ると、2003年6月27日にウィキペディアのウォロフ語版に試験的に設置されたのが始まりです。同年7月にはサブドメインに移設され、8月には独自のドメイン「wikiquote.org」に変更されました。2004年7月には、各言語ごとにサブドメインが設けられ、日本語版も設置されました。

このように、ウィキクォートは2003年から2007年にかけて著しい進展を遂げ、「プロジェクト全体で1万項目」や「5万項目」に達するなどの成果を挙げています。また、特に2006年11月には全言語の総計で5万項目を超えており、プロジェクトの成長を示す重要な節目となりました。

コンテンツの管理と著作権

ウィキクォートは自由な編集が可能ですが、著作権の問題も時折発生します。例えば、2006年4月にはフランス語版が著作権侵害の理由から一時的に休止され、その後再開されました。このような問題にもかかわらず、ウィキクォートは着実に成長を続けており、ユーザーが自由に情報を発信できるプラットフォームとしての役割を果たしています。

未来に向けて

今後もウィキクォートは新たな引用や情報を集積し、多様な言語でのコミュニケーションや知識の伝達を推進していくことが期待されています。引用に対する興味や需要が高まる中で、このプロジェクトはより多くの人々に利用されることが予想されます。共有された知識が広がることで、文化や哲学の理解も深まることでしょう。

ウィキクォートは、単なる引用集に留まらず、情報を共有するための重要な手段として、今後もその役割を果たしていくことでしょう。

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