ウィルフレッド・ザハ

ウィルフリード・ザハ：類まれなる才能で観客を魅了するドリブラー

ウィルフリード・ザハ（Dazet Wilfried Armel Zaha, 1992年11月10日 - ）は、コートジボワールのアビジャンで生まれ、現在はオリンピック・リヨンに所属するサッカー選手です。ポジションはフォワードで、その卓越したドリブル技術と得点能力で、世界中のサッカーファンを魅了してきました。

生い立ちとキャリアの初期

ザハは4歳の時に家族と共にロンドンへ移住し、12歳でクリスタル・パレスFCのアカデミーに入団。2010年にトップチームへ昇格し、2010年5月27日のカーディフ・シティFC戦でプロデビューを果たしました。アーセナルFCも獲得に関心を示す中、2013年1月にマンチェスター・ユナイテッドFCへの移籍が決定。当時勇退したアレックス・ファーガソンが契約した最後の選手となりました。

しかし、マンチェスター・ユナイテッドでは出場機会に恵まれず、2014年1月にはカーディフ・シティFCへ、同年8月には古巣クリスタル・パレスへレンタル移籍という形で放出されます。2017年3月にはクリスタル・パレスとの契約を5年間延長。2016-17シーズンには7得点9アシストを記録し、クリスティアン・ベンテケと共に攻撃を牽引、チームのプレミアリーグ残留に大きく貢献しました。

2019年6月にはアーセナルFCから4000万ポンド（約53億8000万円）での獲得オファーが届きましたが、クラブはこれを拒否。2020-21シーズンには、キャリアハイとなるリーグ戦11ゴールを記録し、クリスタル・パレスでは通算392試合68ゴール72アシストという記録を打ち立てました。

2023年7月24日、ザハはスュペル・リグのガラタサライSKにフリーで移籍。3年契約で、契約金は約3億6800万円と報じられています。しかし、2024年8月31日にはオリンピック・リヨンへレンタル移籍しています。

代表としてのキャリア

ザハはコートジボワールで生まれイングランドで育ったため、どちらの代表を選ぶかの選択権を持っていました。当初はイングランド代表として各年代でプレーし、2012年11月14日のスウェーデン代表戦でA代表デビューを果たしました。しかし、その後コートジボワール代表としてプレーすることを選択。2016年11月27日、FIFAがザハの国籍をイングランドからコートジボワールに変更したことを発表しました。この決定に対し、イングランド代表監督のガレス・サウスゲートは、国籍変更を思い留まるよう説得を試みたと言われています。

ザハはアフリカネイションズカップ2017の代表メンバーに選出され、2017年1月8日のスウェーデンとの親善試合でコートジボワール代表デビュー。ジョヴァンニ・シオの得点をアシストし、2-1での勝利に貢献しました。2017年1月11日のウガンダ戦では代表初ゴールを記録しています。

プレースタイルと評価

ザハは、ドリブル、特にボールを保持しながらの加速力に非常に優れています。また、近年は得点能力も向上しており、チームにとって欠かせない存在となっています。そのプレースタイルから、対戦相手にとっては非常に厄介な選手であり、観客を魅了するプレーヤーであると言えるでしょう。

タイトル

クラブ
マンチェスター・ユナイテッド
FAコミュニティ・シールド (2013)

個人
* プレミアリーグ月間最優秀選手: 1回 (2018年4月)

まとめ

ウィルフリード・ザハは、その類まれなる才能と努力で、常に進化を続けるサッカー選手です。今後の活躍にも注目が集まります。

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