ウィン郡 (ルイジアナ州)

ウィン郡は、アメリカ合衆国ルイジアナ州の北部に位置する郡です。2010年の国勢調査では人口が15,313人と報告されており、2000年の16,894人から9.4％減少しています。郡庁所在地はウィンフィールド市で、郡内で最も人口が多い町です。郡は、アメリカ南部で最初に保護されたブラックウォーターであるセイリーン・バイユーによって、アメリカ国道71号線沿いのナケテシュ郡と地理的に隔てられています。

歴史

ウィン郡は1852年に、カタホウラ郡、ナケテシュ郡、ラピッズ郡の一部を統合して設立されました。南北戦争開戦前には、若き弁護士デイビッド・ピアソンが、郡代表としてアメリカ合衆国からの脱退を議論する会議に選出されましたが、彼は脱退に反対しました。南北戦争中、ウィン郡では大きな軍事行動は少なかったものの、兵役を逃れるため森林地帯に逃げ込む者が相次ぎました。また、南軍は、郡内の製塩工場を破壊するために派遣された北軍部隊を撃退しました。さらに、レッド川沿いの砦建設のため、ウィン郡は8万ドルを寄付しました。

戦後、郡内下流域を通るナチェズ・トレイスあるいはハリソンバーグ道路は山賊が出没するようになり、特にウェスト・アンド・キンブレル部隊は7年間にわたり、旅行者や移民を襲撃しました。1873年4月には、ウィン郡の白人民兵が近くのグラント郡で起きたコルファクス虐殺に関与し、解放奴隷による暴動を鎮圧しました。

ウィン郡は、民主党を長く支配したロング家のお膝元であり、3人のルイジアナ州知事を輩出しています。アール・ロング知事は、ウィンフィールド市のアール・K・ロング州立公園に埋葬されています。1956年以降、ウィン郡ではジョーダンという名前の保安官が3人誕生しました。R・サンフォード・ジョーダンは1956年から1976年まで、ジェイムズ・エドワード・ジョーダンは1992年から2008年まで保安官を務めました。2008年の選挙ではアルバート・D・リトルが当選しましたが、リトルは後に連邦法の麻薬絡みの罪で有罪となり、辞職しました。2012年7月1日には、サンフォード・ジョーダンの甥であるクランフォード・ジョーダン・ジュニアが保安官に就任しました。クランフォードは独立系として活動しています。

地理

アメリカ合衆国国勢調査局によると、郡の総面積は957平方マイル (2,478 km2)であり、そのうち陸地が950平方マイル (2,462 km2)、水域が6平方マイル (17 km2)で、水域率は0.672％です。

主要な高規格道路として、アメリカ国道71号線、84号線、167号線、そして複数のルイジアナ州道が郡内を走っています。隣接する郡は、北にジャクソン郡、北東にコールドウェル郡、南東にラサール郡、南にグラント郡、西にナケテシュ郡、北西にビエンビル郡があります。また、郡内にはキサッチー国立の森の一部とセイリーン・バイユーが含まれています。

人口動態

2000年の国勢調査に基づく人口統計データでは、多様な人種構成が示されています。

都市と町

ウィン郡には、ウィンフィールド市をはじめ、ジョイス、セントモーリス、タンヒルなどの未編入の町があります。

教育

ウィン郡教育委員会が地元の公立学校を運営しています。また、ウィンフィールド市にはルイジアナ工科カレッジのヒューイ・O・ロング・キャンパスがあり、これは元ルイジアナ州上院議員のマイク・スミスが資金を提供して建設されました。

政府機関

コレクションズ・コーポレイション・オブ・アメリカ社が、ルイジアナ州公衆安全矯正省との契約に基づき、ウィン矯正所を運営しています。

著名な出身者

ヒューイ・ロングは、ウィン郡出身のルイジアナ州知事です。

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