ウィークエンド・ミッドナイト☆パーティー

「ウィークエンド・ミッドナイト☆パーティー」、略称WM☆Pは、TBSラジオを制作局とし、JRN系列各局で放送された深夜ラジオ番組です。1995年（平成7年）10月14日の深夜、正確には15日早朝から、翌1996年（平成8年）4月6日深夜（7日早朝）にかけて、毎週土曜日の深夜3時から5時までの2時間にわたり放送されました。この番組は、1993年（平成5年）10月から1995年（平成7年）10月上旬まで平日深夜に放送されていた『ミッドナイト☆パーティー』の系譜を受け継ぐ形でスタートしました。

メインパーソナリティは黒住祐子と四元都華咲が務め、番組終了時の『ミッドナイト☆パーティー』のパーソナリティたちが週替わりでゲストとして出演し、番組を盛り上げました。また、松宮麻衣子と坂井美唯子が番組内の特定のコーナーを担当しました。

放送ネット局

本番組は、前身番組『ミッドナイト☆パーティー』をネットしていた5局に加え、同時期に終了した『宮川賢のラジオはナメるな』をネットしていたうち東北放送を除く5局が新たに加わり、合計10局のJRN系列局で放送されました。具体的には、TBSラジオ、北海道放送、秋田放送、ラジオ福島、新潟放送、山陽放送、RKB毎日放送、大分放送、宮崎放送、そして琉球放送です。

番組構成と主なコーナー

番組は、主に生放送のオープニングとエンディングを中心に、録音または生放送の複数のコーナーで構成されていました。放送開始の午前3時には黒住祐子と四元都華咲によるオープニングトークで幕を開け、その後、リスナーからのはがき紹介やFAXテーマの発表が行われました。

松宮麻衣子のあのねそれはね

午前3時台に放送されたこのコーナーは主に録音でした。当初は変わった食べ物の試食から始まりましたが、後に松宮麻衣子が得意とする京都のわらべうたを歌うスタイルに変わりました。リスナーからのお便り紹介のほか、「クラブ麻衣子の和夫さんおいでやす」と題し、当時毎日新聞の論説委員だった長崎和夫氏を迎え、新聞記事を基にした時事問題についてのトークを展開しました。未成年だった松宮麻衣子に対し、長崎氏は必ずアルコール飲料を用意するというユニークな光景も見られました。このコーナーは、『ミッドナイト☆パーティー』月曜深夜1時台の「NEWS25」というコーナーを踏襲したものでした。また、高校生など深夜の生放送出演が難しかったパーソナリティたちがゲストとして登場することがあり、フジテレビ系のドラマ『白線流し』で主演を務めた酒井美紀さんも一度ゲスト出演したことがあります。

坂井美唯子のLove Again

午前4時台前半に放送されたこのコーナーは、主に録音で進行しましたが、坂井美唯子自身が「ミッドナイト☆パーティー通信」にゲスト出演する際は生放送となりました。カフェでの話し声をイメージしたBGMに乗せた恋愛ポエムの朗読で始まり、リスナーから寄せられた恋愛相談やお便りを紹介しました。自身の楽曲「Love Again」がテーマ曲として、エンディングには「同級生」が使用されました。ゲストを迎えてリスナーとの交流を深める企画もあり、人参などの苦手な食べ物を克服するというチャレンジも行われました。

ミッドナイト☆パーティー通信

午前4時台後半は生放送で行われたこのコーナーでは、『ミッドナイト☆パーティー』で活躍したパーソナリティたちが週替わりのゲストとして登場し、メインパーソナリティとのトークや近況報告が繰り広げられました。コーナーパーソナリティである坂井美唯子もゲストとして登場することがありました。電話での出演もありましたが、ほとんどのゲストはスタジオに直接来て出演していました。かつて『ミッドナイト☆パーティー』金曜担当時に「東京深夜探検隊」でコンビを組んでいた石本祥と松任谷玉子は、このコーナーでも一緒にゲスト出演することがありました。また、番組終了直前のスペシャル回では、TV版!ミッドナイト☆パーティー終了以来となる黒住祐子、四元都華咲、蛭田有希子、後藤明子（出演当時は水上杏子）の4人組が揃って出演し、リスナーを沸かせました。ただし、高校生パーソナリティは深夜の生放送出演が難しいため、このコーナーではなく「松宮麻衣子のあのねそれはね」へ出演しました。

女の子だけのヒ・ミ・ツ

番組の初期に設けられたこのコーナーは、女性リスナー限定で電話による悩み相談を受け付けるという内容でしたが、後に終了し、リスナーからのFAX紹介の時間となりました。

独自の企画とリスナーとの交流

オリジナルあいさつ「はよはよばんばん」

午前3時から5時という、夜とも朝ともつかない時間帯の放送であったため、番組オリジナルのあいさつをリスナーから公募する企画が行われました。その結果、「おはよう」と「こんばんは」を合わせた造語「はよはよばんばん」が選ばれ、以降、生放送パートでは番組終了までこのあいさつが使われました。ただし、額村麻裕（当時は有吉麻裕）だけは「こんばんは」を貫きました。松宮麻衣子や坂井美唯子の録音コーナーでは冒頭は「こんばんは」でしたが、リスナーのお便りに「はよはよばんばん」があれば、それに応じて使用するという柔軟な対応が取られました。番組内で「はよはよばんばん」を言った回数を当てるクイズ企画も実施されましたが、このあいさつは番組終了と共に使われなくなり、定着には至りませんでした。

FAX大賞と直筆ハガキプレゼント

『ミッドナイト☆パーティー』から引き続き、本番組でもリスナーとのコミュニケーション手段としてハガキとFAXが活用されました。毎週テーマを設定し、リスナーからのFAXを募集しました。特に優れたFAXを送ったリスナー1名に「FAX大賞」が贈られ、受賞者には番組から直接電話をかけ、合言葉「はよはよばんばん」で迎えるという特典がありました。また、黒住祐子、四元都華咲、坂井美唯子、松宮麻衣子のレギュラーパーソナリティ4名それぞれが、毎週1名ずつ選ばれたリスナーにメッセージ入りの直筆ハガキをプレゼントしました。さらに、クリスマスにはレギュラーパーソナリティに加えて、ゲストとして出演した蛭田有希子、石本祥、松任谷玉子を含む計7名からのクリスマスプレゼントがリスナーに贈られました。前身番組にあった番組特製ステッカーの配布は行われませんでした。

番組PR活動

1995年 10月28日には、大森ベルポートで開催された「ゲームクリエーション'95」のイベントに、レギュラーパーソナリティ4名とコーナーゲスト出演経験のある相沢知を含む5名が番組代表として参加し、公開形式で番組をPRしました。この際、黒住祐子はイベント出演後に日本テレビ系の「スーパースペシャル'95・夜のTOKYO駅伝」に出場し、その足で深夜の生放送に臨むという多忙な一日を送っています。

ミッドナイト東西オリンピック

1996年2月17日深夜には、番組の大型企画として「ミッドナイト東西オリンピック」が開催されました。総合司会は黒住祐子が担当し、東軍（TBSラジオスタジオ）と西軍（岡山・山陽放送スタジオ）に分かれ、各チームパーソナリティ3名とリスナー代表3名の計6名がクイズやゲームで対決しました。勝敗はクイズ・ゲームの成績に加え、応援FAXの枚数も加算して決定されましたが、クイズ・ゲームで優勢だった西軍に対し、応援FAXで東軍が大きく上回り、総合では東軍が勝利するという結果になりました。この判定方法には一部で不満の声も見られました。また、当日は東京で大雪に見舞われたため、番組内で大雪関連の情報が随時伝えられました。東西各チームには、東軍に額村麻裕、蛭田有希子、後藤明子が、西軍に四元都華咲、坂井美唯子、松宮麻衣子が参加しました。

『ウィークエンド・ミッドナイト☆パーティー』は、約半年という短い放送期間ではありましたが、『ミッドナイト☆パーティー』シリーズの週末深夜枠を担い、多くのパーソナリティとリスナーとの交流を生み出した番組でした。関連番組として、『シンデレラドリームミッドナイト☆パーティー』、『TV版!ミッドナイト☆パーティー』などが挙げられます。

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