ラジオ福島

株式会社ラジオ福島の紹介

株式会社ラジオ福島、略称rfcは福島県内を中心に中波（AM）での放送を行っている特定地上基幹放送事業者です。1953年に設立され、現在でも地域に密着した放送を行い続けている、東北地方で唯一のAMラジオ単営局として知られています。一つの特長として、親局（福島 1kW）よりも子局（郡山 5kW）の送信出力が大きい点が挙げられます。

栄えある歴史の始まり

文献によると、ラジオ福島は1953年12月1日に全国30番目のラジオ局として開局しました。開局時には福島、郡山、若松（現在の会津若松）、平（いわき）の各局が同時にスタートし、1961年には原町局も加わり、県内全域での放送が可能になります。特に1978年にはシンボルマークが「RFC」から「rfc」へと変更され、リブランドが行われました。

地域の声を届ける役割

開局以来、ラジオ福島は福島県唯一の民放ラジオ局として長い間地域に密着した放送をしています。一時期、ふくしまFMが開局するまで、TOKYO FMの一部番組の取り扱いも行っていました。現在、同局はJRN（Japan Radio Network）とNRN（National Radio Network）のクロスネット局として、双方向での情報提供を充実させています。

24時間体制の放送

1982年4月5日からは24時間放送を開始し、『オールナイトニッポン』や『歌うヘッドライト』などの人気番組もネットで放送されるようになりました。さらに、学校行事や災害時には修学旅行生の安否情報を迅速に伝える体制も整えられています。

自社制作番組の工夫

自社制作の多くの番組は、アナウンサーが企画からミキシングまでを担当するワンマンシステムを採用しており、効率的な番組制作が行われています。また、緊急事態に備え、昼夜を問わず局に泊まり込み制作・技術・報道部門のスタッフが待機する宿直勤務制度も導入されています。災害発生時は、速報を優先して提供し、地域の安全を守る役割も担っています。

定期イベントと受賞歴

毎年11月中旬には『ふくしま駅伝』が行われ、テレビユー福島（TUF）と同時に放送されるなど、地域イベントにも積極的に参加。2004年にはチャリティイベントにより日本民間放送連盟賞を受賞するなど、長年の活動が評価されています。

進化する放送技術

2006年にポッドキャスティングサービスを開始し、聴取者に新しい形での情報提供を行うようになりました。現在も「radiko.jp」による配信を通じて、全国のリスナーに向けた情報の発信が続けられています。さらに、2016年にはFM補完中継局の開設が相次ぎ、エリア内全体で安定した放送が提供されています。

今後の展望

ラジオ福島は、2023年から福島・郡山・会津若松といった複数の中継局での編成やコマーシャルを一括で統一し、より幅広いリスナーに向けたサービスの提供を開始しました。地域に根差した情報発信を続けることで、今後も多くの福島県民に愛されるラジオ局としての地位を確固たるものとすることが期待されています。

ラジオ福島は、厳しい条件が課された時期もあったものの、今もなお地域の声を届け続ける重要なメディアとして機能しているのです。

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