ウィージャ

ウィージャ (Wiiija) について

ウィージャは1988年、ロンドンのノッティング・ヒルにあるラフ・トレード・ショップのスタッフによって設立されたイギリスの独立レーベルです。このレーベル名は、オフィスの所在地であるタルボット・ストリートの郵便番号「W11 1JA」に由来しています。ウィージャは、音楽シーンにおいて特異な役割を果たし、数々の影響力のあるアーティストを輩出しました。

特にウィージャは、セラピー? (Therapy?) を世に送り出したことが著名です。加えて、シルバーフィッシュ (Silverfish)、ハギー・ベア (Huggy Bear)、コーナーショップ (Cornershop) など、他の重要なバンドもこのレーベルからデビューを果たしました。これにより、ウィージャは1990年代のオルタナティブ音楽シーンでの地位を確立しました。

さらに、フリー・キトゥン (Free Kitten) やビス (Bis) のリリースも行われ、1997年にはコーナーショップの商業的成功がウィージャの経営を後押ししました。コーナーショップは後に、ウィージャの象徴的な存在ともなりました。

ウィージャはまた、ライオット・ガールのしっかりしたシーンを築く一因となりました。ハギー・ベアやブラッド・ソーセージ (Blood Sausage) のリリースに加え、音楽シーンにおけるラブ・バンドの存在感を持つコメット・ゲイン (Comet Gain)、スキンド・ティーン (Skinned Teen)、ライナス (Linus)、プッシーキャット・トラッシュ (Pussycat Trash)を収録したEP『Some Hearts Paid To Lie』のリリースを通じて、徐々にその存在感を高めました。

1994年に公開されたドキュメンタリー『Getting Close To Nothing』では、ハギー・ベアやブラッド・ソーセージに加え、コーナーショップの姿も収められ、この時期のアーティストたちの熱気を伝えています。

1996年、ウィージャはベガーズ・バンケット・レコード傘下に入り、2000年代初めまで活動を続けました。これにより、さらに多くのアーティストがレーベルに参加し、独自の音楽シーンを拡大していきました。

所属アーティスト

ウィージャには多くの影響力のあるアーティストが所属していました。代表的なアーティストには以下のようなものがあります：

• - アンジャライ (Anjali) - ヴードゥー・クィーンズの前身です。
• - ビス (Bis)
• - ブラッド・ソーセージ (Blood Sausage)
• - ブラッシー (Brassy)
• - コメット・ゲイン (Comet Gain)
• - コーナーショップ (Cornershop)
• - ファブリック (Fabric)
• - フリー・キトゥン (Free Kitten)
• - ジェイコブズ・マウス (Jacob's Mouse)
• - ラヴブロブス (Loveblobs)
• - ムーチョ・マッチョ (Mucho Macho)
• - シルバーフィッシュ (Silverfish)
• - サージェント・ロック (Sgt Rock)
• - サン・キャリッジ (Sun Carriage)
• - ターミナル・チーズケイク (Terminal Cheesecake)
• - テリー・エドワーズ (Terry Edwards)
• - セラピー? (Therapy?)
• - ベロセット (Velocette)
• - ホイッスラー (Whistler)

こうしたアーティストたちは、それぞれに独自の音楽スタイルを持ち、ウィージャの名を広める一助となりました。

ウィージャはその設立以来、独立音楽シーンにおいて強い影響を与え続け、今日でも多くのミュージシャンやファンに記憶されています。

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