ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン (中牟礼貞則と稲葉国光のアルバム)

アルバム『ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン』の魅力

1995年にリリースされたアルバム『ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン』は、日本のジャズ界に名を馳せるギタリスト、中牟礼貞則とベーシスト、稲葉国光の二人による貴重な共演作です。彼らは1975年に発表されたアルバム『CONVERSATION/カンヴァセイション』以来、実に20年ぶりにスタジオでのデュオを実現し、ジャズのスタンダードナンバーをセレクトして収録しています。この作品には、彼らの成熟した技術と音楽の深みが詰まっています。

コラボレーションの歴史

中牟礼貞則と稲葉国光のコラボレーションは、長い年月を経て改めて音楽的な絆を感じさせます。二人の出会いは1970年代にさかのぼり、共演した『CONVERSATION』は、それぞれのスタイルを生かした素晴らしいハーモニーを提供しました。その後、音楽シーンの変遷とともに、それぞれのキャリアを積み重ねてきた二人が再び集まることで、どのような作品が生まれるのか期待が高まりました。

アルバムの内容

『ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン』では、全10曲が収録されており、各曲はジャズのスタンダードと呼ばれる名曲が選ばれています。以下は、トラックリストです。

1. ザ・タッチ・オブ・ユア・リップス (The Touch of Your Lips)
2. デトゥアー・アヘッド (Detour Ahead)
3. トゥー・フォー・ザ・ロード (Two For The Road)
4. マイ・メランコリー・ベイビー (My Melancholy Baby)
5. デューク・エリントンズ・サウンド・ラヴ (Duke Ellington's Sound Of Love)
6. アイル・ネヴァー・ストップ・ラヴィング・ユー (I'll Never Stop Loving You)
7. ヴェリー・アーリー (Very Early)
8. エヴリシング・アイ・ラヴ (Everything I Love)
9. ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン (We'll Be Together Again)
10. ハウ・ロング・ハズ・ディス・ビーン・ゴーイング・オン (How Long Has This Been Going On)

各曲は、情感あふれる演奏と繊細な掛け合いによって、聴き手を魅了します。特に『ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン』は、タイトルにもその思いが込められており、このアルバムが生まれた意義を象徴しています。

演奏者について

このアルバムで、中牟礼貞則はギターを担当し、彼の豊かな音色とリズム感が全体を引き立てています。彼は長年にわたるキャリアの中で、複数のスタイルを取り入れることで知られています。また、稲葉国光は深みのあるベースラインを提供しており、二人の音楽的な対話を生み出す重要な役割を果たしています。

この共演は、単なるレコーディングではなく、長い期間の蓄積によった相互の理解と信頼が形となった結果と言えるでしょう。二人の演奏の調和は、聴く者に深い感動を伝えるに違いありません。

まとめ

『ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン』は、単なる楽曲の録音を超え、二人のアーティストが時間と距離を越えて再び結びついた瞬間を記録する作品です。このアルバムは、ジャズの真髄を味わうための一枚と言えるでしょう。その音楽に込められた思いと共に、ぜひ一度耳を傾けてみてください。

もう一度検索