ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス

ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスは、オーストリアのウィーンを拠点とする、世界的に著名な古楽器オーケストラです。1953年、チェリストのニコラウス・アーノンクールとその妻でありヴァイオリニストのアリス・アーノンクールを中心に、ウィーン交響楽団のメンバーが集い創設されました。

歴史

楽団の設立当初、古楽器を使用した演奏は一般的ではありませんでした。そのような時代に、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスは、古楽研究の成果を反映させた、オリジナル楽器による演奏を追求し、注目を集めました。1957年に初めて公開コンサートを開催し、バロック音楽を中心にレパートリーを広げていきました。

当初はバロック音楽が中心でしたが、次第にハイドンやモーツァルトといった古典派の作曲家の作品にも取り組み始めました。作曲当時の楽器や演奏法を研究し、現代のオーケストラとは異なる、作曲家が意図したであろう響きを再現しようとする姿勢は、多くの音楽ファンや研究者から支持されています。また、アルノルト・シェーンベルク合唱団としばしば共演し、声楽作品においてもその高い音楽性を発揮しています。

レコーディング

ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの功績は、数々のレコーディングによって広く知られています。特に、モンテヴェルディのオペラや、グスタフ・レオンハルトとの共同作業によるバッハのカンタータ全集は、古楽演奏の金字塔として高く評価されています。その他にも、バッハの宗教曲、モーツァルトの初期交響曲集、宗教作品全集など、幅広いレパートリーを録音しており、これらの録音は、古楽演奏のスタイルを確立する上で重要な役割を果たしました。

ニコラウス・アーノンクールは、2016年に逝去しましたが、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの活動は現在も続いています。アーノンクールの遺志を受け継ぎ、古楽研究に基づいた演奏活動を続けており、世界中の聴衆に感銘を与え続けています。

公式情報

[公式ウェブサイト （ドイツ語）]([無効な URL を削除しました]（英語）
招聘会社KAJIMOTOによるプロフィール
* ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス - Facebook

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