ウインズ名古屋

ウインズ名古屋について

ウインズ名古屋（ウインズなごや）は、愛知県名古屋市中川区尾頭橋に位置する、日本中央競馬会（JRA）が運営する場外馬券投票所です。現在この施設の管理を担っているのは、名古屋友豊株式会社で、愛知トヨタ自動車の関連企業として知られています。興味深いことに、建物内には名古屋地区の馬主団体である中京馬主協会の事務所も併設されています。

歴史的背景

ウインズ名古屋の運営が始まったのは1953年8月22日のこと。この時は名古屋市中区新栄町で業務を開始し、同年10月3日には正式に開設されました。最初の運営を手がけたのは名古屋スポーツガイド株式会社（現在のアトラス）であり、その後1959年には名古屋市中区矢場町に移転しました。さらに、1969年11月には現在の中川区尾頭橋へ移り、今に至ります。

建て替え工事

ウインズ名古屋では、2011年10月3日に日本中央競馬会が施設の建て替えを発表しました。この工事は2012年6月から2015年6月までの期間にわたる予定で行われ、工事の最中でも馬券の発売は行われました。ただし、その際は発売が全場後半の8レースと前日発売のみに制限され、全ての式別で発売単位が200円以上、100円単位へと変更される事務的な調整が行われました。

2014年8月には、B館が「愛馬館」として先行リニューアルオープンし、同年12月にはA館も「名馬館」として開館しました。2015年2月にはエクセルフロアもオープンし、これでウインズ名古屋の全ての施設が新たに完成を見ました。

施設の概要

ウインズ名古屋の施設は、愛馬館（旧B館）と名馬館（旧A館）の2つの棟からなる、いずれもきれいに整備された建物です。愛馬館は6階建て、名馬館は5階建てで、一般の発売窓口は愛馬館の2階と名馬館の4階に位置しています。特に名馬館の5階には、全席在席投票が行えるエクセルフロアがあり、通常のエクセルシートは2500円、特定GI日の利用時は500円増しになります。また、エクセルルームは予約制で1万円、特定GI日では4000円の追加料金が必要です。

アクセス情報

競馬開催日に運行される無料バスは、かつて名鉄に委託され、名鉄バスセンターからウインズ名古屋、名鉄神宮前駅を結んでいましたが、現在は廃止されています。開催日には周辺での違法駐車も問題視されていましたが、地元住民からの強い要望により、警察の取り締まりが強化され、ほぼ解消されました。

ウインズ名古屋へのアクセスは非常に便利で、JR東海道本線の尾頭橋駅から徒歩5分、またJR中央本線、名鉄名古屋本線、名古屋市営地下鉄名城線・名港線の金山駅からも徒歩約10分でアクセス可能です。

営業時間と発売単位

ウインズ名古屋の営業時間は、競馬開催日には原則9時20分から馬券を発売し、前日発売は17時まで可能です。払い戻し業務も同様に競馬開催日には9時20分から17時まで行われ、非開催日には払い戻し業務が実施されますが、その時間は毎週月曜日の10時から16時までとなっています。年末年始や祝日は休業日ですが、火曜日には振替営業があります。

馬券は全レースを発売しており、全ての式別において100円単位で購入できます。ウインズ名古屋は、競馬ファンにとってかけがえのない場所であり続けています。

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