ウェイウェイ・ウー

ウェイウェイ・ウー：二胡奏者・作曲家

ウェイウェイ・ウー（WeiWei Wuu）は、1968年12月6日、上海市に生まれた著名な二胡奏者および作曲家です。彼女は父親が作曲家と碗琴奏者であり、妹もシンガーソングライターとして名を刻む音楽一家に育ちました。彼女の本名は巫謝慧で、現在は葉加瀬太郎が主宰するレーベル「ハッツアンリミテッド」に所属しています。

教育と来日

ウーは、上海音楽学院付属小学校を卒業した後、上海戯曲学校で二胡とヴァイオリンを専攻しました。そして、1991年に来日し、日本で二胡奏者としての活動をスタートさせます。現在は東京にある「心弦二胡教室」を運営し、後進の指導にも力を入れています。

音楽活動

彼女の演奏スタイルは独自のスタンディング奏法を取り入れており、オーケストラや多ジャンルのアーティストとのコラボレーションでも知られています。ウーは、ライブやレコーディングの際、一部の楽曲でヴァイオリンやボーカルを主に担当することもあります。

主な活動

ウーは、2002年にアルバム『メモリーズ・オブ・ザ・フューチャー』でメジャーデビューを果たし、その後も多くの作品をリリースしています。03年には二アルバム『上海Red』を発表し、一青窈との共演で名を馳せました。多彩な音楽シーンで活躍し、坂本龍一のプロジェクトにも参加したり、NHK「みんなのうた」へ楽曲を提供したことでも知られています。

彼女の音楽活動は多岐にわたり、クラシックやジャズ、さらには映画音楽やジブリ音楽など、ジャンルを問わず活動を行っています。特に2007年にリリースしたアルバム『チャイナ・ブルー』は、「ADLB AWARDS 2007」を受賞するなど高い評価を受けました。

地域貢献とカフェの運営

2014年には岐阜県白川郷の観光大使に就任し、当地の魅力を発信しています。また、2016年には東京・武蔵小山に自身がプロデュースした中国茶カフェ「WeiWei's Cafe」をオープン。店内では二胡の音色と共に茶を楽しむことができ、ウー自身がメニュー開発や店内のインテリアにも携わっています。

最近の活動

ウーは、2020年にリリースしたアルバム『贈りたい人へ』では、音楽を通じて人々の心を癒すことをテーマにし、2023年には「Ballad Night」を実施し、聖なるラヴソング集のライブアルバムをリリースしました。音楽活動の合間には、YouTubeでの生配信や音楽関連商品の販売なども行い、ファンとの交流も大切にしています。

音楽の未来

来日30周年を迎えたウーは、17枚目のアルバム『歳月之詩』をリリースし、その後も第二十周年を迎えてさらなる挑戦を続けています。彼女の音楽は、伝統的な二胡の魅力を活かしながらも、新たな視点やサウンドを追求し続けています。今後の活動にも注目が集まります。

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