ウェズリー・スナイプス

ウェズリー・スナイプス

ウェズリー・スナイプス（Wesley Snipes）は、1962年7月31日にアメリカのフロリダ州オーランドで生まれた実力派の男優です。彼は特技として武道を持ち、12歳からカンフーやカポエイラを習得。特に空手の腕前は5段に達しています。高校時代には友人と劇団を結成し、演劇の道に進みました。その後、ニューヨーク州立大学で演劇を専攻し、卒業後はブロードウェイでも活躍しました。

彼の映画デビューは、1986年に公開されたゴールディ・ホーン主演の『ワイルドキャッツ』です。その翌年には、マイケル・ジャクソンが出演するミュージックビデオ『BAD』に登場し、注目を集めます。それからは、映画『メジャーリーグ』や『ジャングル・フィーバー』で一躍トップスターとなりました。特に『ワン・ナイト・スタンド』でヴェネツィア国際映画祭の主演男優賞を獲得したことで、演技派としての地位を築くことになります。

スナイプスはアクション[[映画]]にも積極的に出演しており、特技の武道を活かした『アート・オブ・ウォー』や『デッドロック』『スナイパー』などで独自の魅力を炸裂させています。中でも、マーベル・コミックの映画『ブレイド』シリーズは特に有名で、彼はこの作品でアクションスターとしての地位を確立し、多くのファンを獲得しました。

プライベートと脱税事件

スナイプスは2度の結婚歴があり、再婚相手の父親は韓国のドラマ監督であるパク・チョルです。しかし、彼のキャリアは順風満帆ではなく、2008年に所得税の虚偽申告による脱税の罪で告発され、フロリダ連邦地裁で有罪判決を受け、禁固3年の刑に服することとなりました。彼の弁護士は、悪意はなかったと主張し、「悪質なアドバイザーに従った結果」としています。スナイプス側は500万ドルの罰金を支払う一方で、判決に不服を申し立てます。その後、上訴の結果を待つ間、俳優活動を続けることが許可されましたが、2010年には控訴が棄却され、実刑判決が確定し、ペンシルベニア州の刑務所に収監されました。

2013年には仮釈放となり、その後は『ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人』や『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』に出演するなどして、俳優として復帰しました。

ギネス世界記録

『デッドプール&ウルヴァリン』が2024年に公開されることで、スナイプスは「実写版マーベルキャラクターにおける史上最長のキャリア」を持つこととなります。彼は『ブレイド』の初演から25年340日を超える期間を誇り、さらに「実写版マーベルキャラクターにおける史上最長のブランク」をも更新しました。彼のキャリアは今もなお進化し続けています。

ミュージック・ビデオと吹き替え

彼のミュージックビデオでは、1987年のマイケル・ジャクソンの『バッド』が記憶に残ります。日本語吹き替えでは、江原正士、菅原正志、大塚明夫、山寺宏一といった声優が彼のキャラクターを担当しており、それぞれが異なる役柄で彼の声を表現しています。

多彩な才能と苦難を経て、ウェズリー・スナイプスは今なおエンターテイメント界で活躍しており、彼の物語は多くの人々に影響を与え続けています。

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