ウェリントン・ルイス・デ・ソウザ

ウェリントン：ブラジルから日本へ、数々のクラブを渡り歩いたストライカーの物語

ウェリントン・ルイス・デ・ソウザ。ブラジル、サンパウロ州オウリニョス出身のプロサッカー選手として知られる彼は、日本でも「ウェリントン」の名で親しまれているストライカーだ。愛称は「ウェリントン・タンキ」。

彼のキャリアは、ブラジルの名門SCインテルナシオナルの下部組織から始まった。2007年にトップチームに昇格を果たすと、その後はADサンカエターノやクルーベ・ナウチコ・カピバリベへ期限付き移籍を繰り返しながら経験を積む。

2008年、ドイツのブンデスリーガ、TSG1899ホッフェンハイムへ完全移籍。ブンデスリーガ初ゴールも記録するなど活躍を見せたが、その後はオランダのFCトゥウェンテへ期限付き移籍。トゥウェンテではリーグ優勝を経験するなど輝きを放つ。しかし、トゥウェンテでの契約更新はなく、ドイツのフォルトゥナ・デュッセルドルフへ期限付き移籍するも、ローン期間中に契約解除という形で退団することとなった。

再びブラジルへ戻り、フィゲイレンセFCやゴイアスEC、CAリネンセでプレー。2012年にはホッフェンハイムとの契約を解除し、新たな道を歩むことになる。

2013年、ウェリントンは日本へ渡り、Jリーグの湘南ベルマーレへ移籍。J2リーグで20得点を挙げ、チームのJ1昇格に大きく貢献した。しかし、湘南の財政難により退団。ブラジルに戻り、AAポンチ・プレッタでプレーした後、2015年にアビスパ福岡へ加入した。

福岡ではJ1昇格プレーオフで決勝点を挙げる活躍を見せ、チームのJ1昇格に貢献。その活躍から契約更新を果たし、2016シーズンも福岡でプレーした。

2018年、ヴィッセル神戸へ完全移籍。神戸では渡邉千真との強力な2トップで攻撃を牽引。名波浩監督（当時ジュビロ磐田監督）から「今の日本でトップ」と称賛されるほどの活躍を見せたものの、シーズン終盤には出場機会を減らし、最終節では退場処分を受けるなど、波乱含みのシーズンとなった。

2019年シーズンは外国籍選手枠の関係で出場機会に恵まれなかった時期もあったが、リーグカップでの活躍や主力選手の離脱をきっかけにレギュラーに定着。J1リーグで6得点を挙げたものの、シーズン終了後に退団が発表された。

2020年にはブラジルのボタフォゴFCへ加入するも、同年12月には古巣である湘南ベルマーレへ復帰。そして、2023年3月、6シーズンぶりにアビスパ福岡へ復帰を果たした。

ウェリントンのキャリアは、様々な国やクラブでプレーし、成功と苦境を経験してきた道のりだ。数々のタイトルを獲得し、日本でのJリーグでもその名を刻んだストライカーの今後の活躍にも期待がかかる。彼のキャリアは、まさに「フットボール人生の冒険」と言えるだろう。

タイトル

FCトゥウェンテ
エールディヴィジ：1回 (2009-10)
ヴィッセル神戸
天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会：1回（2019年）
アビスパ福岡
Jリーグカップ：1回（2023年）

個人賞

* J2リーグ月間MVP：2回 (2015年11月、2017年5月)

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