ウェンデル・カーター・ジュニア

ウェンデル・アンドレ・カーター・ジュニア（Wendell Andre Carter Jr.、1999年4月16日 - ）は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ出身のプロバスケットボール選手です。NBAのオーランド・マジックに所属し、ポジションは主にセンターまたはパワーフォワードを務めています。

高校時代

カーターはジョージア州のペース・アカデミー高校に進学し、2年生の時には平均21.3点、12.3リバウンド、4.1ブロックを記録。チームをジョージア州6AA地区優勝に導きました。ナイキ・ピーチ・ジャムでもAAUジョージア・スターズを優勝に導くなど、目覚ましい活躍を見せ、ジョージア州6AA地区の最優秀選手に選ばれました。

3年生のシーズンには平均21.6点、13.6リバウンドを記録し、州決勝では30点20リバウンドを挙げてチームを2016年のジョージア州AAクラスチャンピオンに導きました。この活躍により、数々の賞を受賞し、全米でも注目される選手となりました。

高校時代には、クリス・ポールがスポンサーを務める大会「Team CP3」に参加したり、Nike EYBL Circuitで活躍するなど、才能を発揮しました。4年生のシーズンでは平均22.7点、15.5リバウンド、5.8ブロックを記録し、チームをジョージア州3Aクラスの優勝に導きました。マクドナルド・オール・アメリカンにも選出され、10点、5リバウンド、3アシストを記録しました。

学業面でも優秀で、GPA3.8点を記録し、モーガン・ウッテン賞を受賞するなど、人格、リーダーシップ、学業の面でも高い評価を得ていました。

大学時代

高校卒業後、カーターはハーバード大学への進学も検討しましたが、最終的にデューク大学に進学しました。デューク大学では1シーズンのみプレイし、平均13.1得点、9.1リバウンドを記録しました。

NBAキャリア

シカゴ・ブルズ

2018年のNCAAトーナメント後、カーターはNBAドラフトにアーリーエントリーし、1巡目全体7位でシカゴ・ブルズから指名を受けました。2018年7月3日にブルズと契約を結び、NBA選手としてのキャリアをスタートさせました。

オーランド・マジック

2021年3月25日、ニコラ・ブーチェビッチらとのトレードで、オット・ポーター・ジュニア、将来のドラフト1巡目指名権2つと共にオーランド・マジックへ移籍しました。同年10月15日には、マジックと4年総額5,000万ドルの延長契約に合意。2022年3月20日のオクラホマシティ・サンダー戦では、キャリアハイとなる30得点を記録しました。

アメリカ代表

カーターはU-17アメリカ代表としてFIBAワールドカップに出場し、金メダルを獲得。コリン・セクストンと共にオール・トーナメントチームにも選出されました。

プレースタイル

カーターは、恵まれた体格と高いバスケットボールIQを活かした効率的な得点能力を持っています。特に、外からのシュートを得意とし、3ポイントシュートの成功率も高いです。フリースローも安定しており、苦手としていません。一方で、ターンオーバーとファールの多さが課題として挙げられています。また、パワーフォワードとしては十分な身長ですが、センターとしてプレイするには小柄であるという指摘もあります。

人物

カーターの父はデルタ州立大学卒業後、ドミニカ共和国でプロバスケットボール選手として活躍し、母はミシシッピ大学のバスケットボール選手でした。両親から学業にも力を入れるように教えられ、デューク大学またはハーバード大学へ進学できるほどの学業成績を修めました。

2018年には、デューク大学入学前に不正な金銭の授受があった疑いでFBIの調査対象となった25人の大学生選手のうちの1人とされました。

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