ウェンデル・デービス

ウェンデル・デービスは、1966年1月3日にルイジアナ州シュリーブポートで生まれたアメリカンフットボール選手です。ポジションはワイドレシーバーでした。

ルイジアナ州立大学卒業後、1988年のNFLドラフトでシカゴ・ベアーズから1巡目指名を受け入団しました。ベアーズでは3年連続でエースレシーバーとして活躍しましたが、1993年にフィラデルフィア・イーグルスとの試合中に膝蓋骨と腱を負傷し、1994年シーズンを棒に振ることになりました。1995年にはインディアナポリス・コルツで再起を図りましたが、試合出場はかないませんでした。

現役6年間で81試合に出場し、207回のキャッチで3000ヤードを獲得、14回のタッチダウンを記録しました。彼は、確実なキャッチを持ち味とするポゼッションレシーバーであり、トム・ワドルと共に、似たタイプのレシーバーであったため、相手ディフェンスがカバーする地域を広げることは難しいという側面もありました。

引退後、2009年には、かつてのチームメートであるマイク・シングレタリーがヘッドコーチを務めていたサンフランシスコ・フォーティナイナーズのアシスタント、ワイドレシーバーコーチに就任し、マイケル・クラブツリーの指導を行いました。

現在は、シカゴの北西郊外に妻と3人の子供と暮らしており、リバーウッズで"Big League Barbers"という理髪店チェーンを経営しています。

プレースタイル

デービスは、卓越したキャッチング技術と、正確なルート取りを武器とするレシーバーでした。特に、難しい体勢からのキャッチや、競り合いに強いことが特徴でした。また、ブロッカーとしても一定の評価を得ており、ランプレーのサポートにも貢献しました。しかし、ずば抜けたスピードや、アジリティがあったわけでは無いため、ディープスリートとしての活躍は多くありませんでした。

ベアーズでの活躍

ベアーズでは、1989年から1991年まで3年連続でチームトップのレシーブ数を記録しました。特に、1991年には、70回のレシーブで969ヤードを獲得し、自身初のプロボウルに選出されました。ベアーズの中心選手として、チームのオフェンスを牽引しましたが、1993年の大怪我により、キャリアを終えることになりました。

指導者として

フォーティナイナーズでは、若手レシーバーの育成に尽力し、マイケル・クラブツリーの才能を開花させました。コーチとしての手腕も高く評価されており、将来を嘱望されていましたが、その後はビジネスの世界に転身しました。

人物

デービスは、真面目で努力家な性格で知られており、チームメイトやコーチからの信頼も厚かったです。また、引退後は、地域社会への貢献にも積極的に取り組んでいます。現在では、実業家として成功を収める一方で、チャリティー活動にも熱心に取り組んでいます。

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