ウォッカ・コリンズ (バンド)

ウォッカ・コリンズ - 日本のロックバンドの足跡

ウォッカ・コリンズ（Vodka Collins）は、1972年に東京で結成された日米混成のロックバンドです。結成当初からかまやつひろしのバックバンドとして活躍し、その後自然とオレンジとしても知られる別バンドに移行したことから、正確な結成や解散の時期は曖昧です。

バンドの始まり

1971年末から1972年初頭にかけて、ドラマーの大口広司（元ザ・テンプターズ）とボーカリスト/ギタリストのアラン・メリルが意気投合し、バンドを結成することとなります。ベーシストとしては、元ハイソサエティーの横内タケが参加。もともとはギタリストだった横内は、アランとのセッションで新しい演奏技術を学びたいという思いから、ベーシストとして活動を始めることを決意しました。

バンドは当初からエネルギッシュなサウンドで人気を博しましたが、活動の末期には気になる動きがありました。メリルによる突然の脱退や新たなメンバー加入があり、1974年には解散が決まりました。大口も別のバンドに移り、バンドとしての形が崩れていきました。

再結成と新たな活動

1996年にウォッカ・コリンズは再結成を果たし、新しいメンバーとして加部正義（元ザ・ゴールデン・カップス）が加わります。また、ムッシュかまやつもギターやコーラスとして参加し、1998年まで活動を続けました。この時期のスタイルは、バブル時代を反映した豪華な編成が特徴的でしたが、作品リリースは行われませんでした。

1990年にはウォッカ・コリンズ名義で日本国内ツアーも実施され、豪華な演奏陣で全国の観客を魅了しました。ライブの記録はCDとしても残され、多くのファンに楽しまれています。

楽曲とアルバム

ウォッカ・コリンズの楽曲は、全てアラン・メリルによるオリジナル曲であり、その中でも『東京-ニューヨーク (Tokyo - New York)』が最も有名です。このアルバムは1973年にリリースされ、グラムロックとしても評価されています。その他にも、「Chemical Reaction」、「Pink Soup」、未発表曲集の「Boy's Life」など、再結成後のアルバムがリリースされました。また、1973年にはジャクソン5の日本初公演の前座を務め、その名を広める一因ともなっていました。

メンバーの軌跡と追悼

オリジナルメンバーの中でドラマーの大口広司は2009年に逝去。その後も他のメンバーが鬼籍に入り、2010年には追悼コンサートが行われました。このようにウォッカ・コリンズは、活動の長さを超えて、日本の音楽シーンにおける存在感を示してきました。

結語

ウォッカ・コリンズの音楽は、日米の融合を象徴するような独自のスタイルを持ち続けており、その影響は日本のロックシーンにも刻まれています。過去の活動を振り返ることで、今後の音楽環境に対する理解も深まることでしょう。

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