ウキキ

ウキキ : 讀賣テレビ放送のマスコットキャラクター

ウキキは、近畿地方を拠点とする讀賣テレビ放送（ytv）がかつて使用していたマスコットキャラクターです。彼は、8頭身のサルをイメージしており、その愛らしい姿勢で多くの視聴者に親しまれました。ここでは、ウキキの誕生から活躍、最終的な役割まで詳しく説明します。

誕生の背景

ウキキは2007年4月1日、讀賣テレビの開局50周年を記念するプロジェクト「ウキウキわくわくキャンペーン」に合わせて誕生しました。ウキキは、前任のマスコット「テレビヤン」の後を継ぐ形で、同局の3代目マスコットキャラクターとして登場します。このタイミングで、親しみやすい「ytv」という新しい呼称も採用されるようになりました。

ウキキは、2007年4月2日には「ytvウキウキたいそう」として知られる体操が、情報番組「ミヤネ屋」のエンディングセクションで初めてお披露目されました。この体操は、その後放送されたすべての番組の開始と終了時に流されることになりましたが、2009年にはこのシステムが事実上廃止されてしまいました。

ウキキの活動と人気

ウキキは、特に「ズームイン!!SUPER」のローカルコーナーである「ウキウキズームイン」にも出演し、ますます視聴者に認知されていきました。また、ウキキは「ウキウキわくわく ytv」というキャッチコピーと共に、局のスポットIDにも登場しました。このスポットIDには、3秒版や15秒版があり、特に15秒版は「ytvウキウキたいそう」としてよく知られています。彼は、番組セットの中にぬいぐるみとしても登場し、時折その位置や表情を変えながら視聴者に楽しませていました。

番組「ミヤネ屋」では、ウキキが直立した姿勢で登場することが多かったものの、他の番組ではより多様な動きが楽しめるよう演出されることもありました。例えば「なるトモ！」では、ウキキがカボチャのおばけに絡まれる面白いシーンが描かれたり、逆にカボチャをやっつける姿も見られました。

競争と進化

関西圏には多くの強力なライバルキャラクターが存在し、ウキキがいかに定着するかが注目されました。特に、関西テレビの「ハチエモン」や朝日放送テレビの「おき太くん」など、ファンを持つキャラクターたちとの競争は激しく、その中でウキキが受け入れられるのは簡単ではありませんでした。しかし、ウキキはそのユーモラスで親しみやすいキャラクター性で徐々に視聴者の支持を集めていきます。

2007年8月16日には「ズームイン!!SUPER」でウキキが全国放送に登場し、2007年10月22日放送の「名探偵コナン」秋のミステリースペシャルにも顔を出しました。ここでは、ウキキは「ズーミン」と共演し、視聴者に新たな印象を与えました。

兄弟キャラクターと最終的な役割

さらに、2007年12月1日にはウキキの弟分「ミニニ」が登場します。ミニニはウキキよりも小さく、彼との関係性にも新たな魅力が加わり、視聴者の心を掴む要素となりました。2008年からは、ウキキの露出がさらに増え、平日の夕方には番宣スポット「ウキキの教えて先生!」が流れるようになり、アナウンサーと共に読売テレビの注目番組を紹介する役割を果たしました。

しかし、2018年4月には讀賣テレビが開局60周年を迎え、新たなマスコットキャラクターとして「シノビー」や「ニン丸」が登場し、ウキキは役目を終えました。それでも、ウキキが近畿地方におけるテレビ界のキャラクターとして残した印象は色あせることなく、多くの視聴者の心に深い記憶として残っています。

結論

ウキキは、讀賣テレビの間で視聴者を楽しませ、親しみやすさで愛されたキャラクターです。そのユニークなデザインと性格はいまだに多くのファンに思い出として語り継がれています。

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