ハチエモン

ハチエモン：関西テレビのマスコットキャラクター

ハチエモンは、日本の近畿地方を拠点とするテレビ局、関西テレビ放送（カンテレ）のマスコットキャラクターです。1995年に誕生以来、その愛らしい姿で多くの人々に親しまれています。

概要

ハチエモンは、電通関西支社の山本良二氏と辻中達也氏によってデザインされました。名前は公募によって決定され、当初はキャンペーンCMや番組宣伝を中心に登場していましたが、徐々に人気を集め、天気予報のオープニングCGや、ハチエモンを主人公としたアニメ『ハチエモン村』、ゲームなどが制作されるまでに発展しました。

大きな唇と卵のようなフォルムが特徴的なマスコットキャラクターとして、近畿地方の視聴者にはすっかりお馴染みです。鳥やたこ焼きなど、様々なバリエーションが存在するのも魅力の一つです。1998年からは、関連CS放送チャンネルの関西テレビ☆京都チャンネルで、舞妓の髪型をした姉妹キャラクター「京チャン」も登場しました。

毎日放送の「らいよんチャン」やテレビ大阪の「たこるくん」、サンテレビの「おっ!サン」などと並び、関西のテレビ局を代表するマスコットキャラクターとして定着しており、大阪市内の土産物店では、これらのキャラクターグッズが販売されています。

初期の頃は声を発していませんでしたが、1997年のキャンペーンで間寛平さんが声を担当しました。2000年以降は岡田照幸さんが担当しています。また、『カンテーレ』のサウンドロゴは、CM音楽を中心に活躍する木村恭子さんが作曲・歌唱を担当しています。

2015年3月までは、地上デジタル放送の受信機表示アイコンとしても使用されていました。関西テレビの呼称が「カンテレ」に統一された後も、ハチエモンのキャラクターは引き続き使用されています。サウンドロゴは2019年から『カーンテレ、8チャン』が用いられています。

歴史

関西テレビが創立40周年を迎える1997年に、大阪市北区扇町へ移転するのに先立ち、1995年夏からキャンペーン『ピーチク・パーク・ステーション』を開始。テレビ局を皆が集まる公園にしたいとの思いから、KTVのリモコン番号「8」を冠した「ハチエモン」が誕生しました。

1996年夏には、関西テレビの競馬実況でお馴染みの杉本清アナウンサー（当時）と共演しました。2003年には、ナムコからゲームボーイアドバンス用ソフト『ハチエモン』が発売され、同じくナムコのゲーム『ことばのパズル もじぴったん』にも登場しました。同年には、アニメ『ハチエモン村』も放送されています。

2004年にはCM集がDVD化され、2006年には関西各地の名所にハチエモンのクチバシが出現し、おやじギャグを言うCMが放映されました。また、天気予報では、関西テレビ本社ビルの隣の扇町公園でハチエモンの着ぐるみが遊んでいる映像が流れています。

ハチエモンには、初期の頃にはなかったお尻の割れ目や小さな手があります。関西地方の観光地にある土産物店では、阪神タイガースバージョンのキーホルダーが販売されています。2011年1月からは、ハチエモンに手足が生えたロックバンド「ハチガールバンド」のアニメが、関西テレビの局名告知に使用されていました。

関連キャラクター

ハチエモンは、他のテレビ局のマスコットキャラクターとも比較されます。

フジテレビジョン: ラフくん
東海テレビ放送: ヤッパくん→わんだほ→イッチー
サンテレビジョン: おっ!サン
毎日放送: らいよんチャン
* テレビ大阪: たこるくん

これらのキャラクターと共に、ハチエモンは関西のテレビ文化を彩る存在として、これからも愛され続けるでしょう。

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