ウクライナ空中機動軍

ウクライナ空中機動軍

ウクライナ空中機動軍（またはウクライナ空挺強襲軍）は、ウクライナ軍を構成する独立した軍種のひとつであり、空挺作戦を専門とする精鋭部隊です。その歴史は、1992年にウクライナ領内に駐屯していたソ連空挺軍の一部が、ウクライナ軍に編入されたことに始まります。

概要

1992年、ソ連崩壊に伴い、ウクライナ領内に残存した旧ソ連空挺軍第98親衛空挺師団の団員を中心に創設されました。この部隊は、当初は陸軍の一部でしたが、2016年に陸軍から独立し、ウクライナ軍の独立した軍種としての地位を確立しました。司令部はジトーミル州ジトーミルに置かれています。

主な任務は、敵占領地域への浸透、指揮系統の破壊、退路の遮断、国内に侵入した敵部隊の排除、そして重要施設の警護です。これらの任務遂行のため、高度な訓練を受けた兵士と、最新の装備を有しています。

組織

空中機動軍は、複数の旅団、連隊、大隊から構成されています。主要な部隊は以下の通りです。

空中機動軍司令部（ジトーミル）
第7空中強襲軍団
第87司令部大隊
第25独立空挺旅団（グヴァルディスコエ）
第46独立空中強襲旅団（ポルタヴァ）
第71独立猟兵旅団（クレメンチューク）
第77独立空中機動旅団（ジトーミル）
第78独立空中強襲連隊
第79独立空中強襲旅団（ムィコラーイウ）
第3空中強襲大隊「フェニックス」（ムィコラーイウ）
第80独立空中強襲旅団（リヴィウ）
第81独立空中機動旅団（ドルジュキウカ）
第5大隊戦術群（ポルタヴァ）
第90独立空中機動大隊（コンスタンチノフカ）
第122独立空中機動大隊（ドルジュキウカ）
第82独立空中強襲旅団（チェルニウツィー）
第95独立空中強襲旅団（ジトーミル）
第13独立空中強襲大隊（ジトーミル）
第148独立砲兵旅団（ジトーミル）
第132独立偵察大隊（ジトーミル）
第421独立無人機大隊（キーウ）
第135独立コマンド大隊（ジトーミル）
第33独立工兵大隊
第102空挺資材保管庫（ジトーミル）
第124地形図ユニット（ジトーミル）
第170独立補給大隊
第347情報・通信センター（ジトーミル）
第199訓練センター（ジトーミル）



これらの部隊は、それぞれ特定の地域や任務に対応できるよう訓練されており、ウクライナの防衛において重要な役割を担っています。

解隊済みの部隊

過去には、以下の部隊が存在しましたが、既に解隊されています。

第45独立空中強襲旅団（ボルフラード）：2020年に解隊。
第23独立戦車大隊
第87独立空中機動大隊（チェルニウツィー）：第82独立空中強襲旅団を新規編成する際の基幹部隊となる。

装備

空中機動軍は、現代的な装備を有しており、装甲戦闘車両や火砲などが配備されています。これらの装備は、任務遂行のために不可欠であり、絶えず更新が行われています。

歴代司令官

歴代の司令官については、情報が少ないため、ここでは割愛します。

関連項目

エアボーン
ロシア空挺軍
カザフスタン空中機動軍

外部リンク

* ウクライナ空中機動軍 - 公式サイト（ウクライナ語）


ウクライナ空中機動軍は、その創設以来、ウクライナの安全保障に不可欠な役割を果たしてきました。今後も、その精強な戦力で、ウクライナの防衛に貢献し続けることでしょう。

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